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アーロン・ルッソの映画「アメリカ―自由からファシズムへ」についての批評のつづき。

公開日時:2008年07月09日 01時39分
更新日時:2008年07月28日 01時25分

平成十八年(二〇〇六年)三月十八日(土)
(第一千六百二十回)

◯当「時事寸評」前号(18.3.17)に引き続き、マイケル・ルパートの
アーロン・ルッソ新作映画「アメリカ-自由からファシズムへ」について
の論評を取り上げる。

◯アーロン・ルッソ。

◯このひとは、筆者は全く知らなかったけれども、アメリカでは映画制作者
として有名人のようだ。

◯彼は、オスカー賞に六回ノミネートされ、トニー賞、エミー賞を一回受賞。
ゴールデン・グローブ賞を三回。

◯一九九〇年代に、彼は政治問題を取り上げ始めた。

mad as hell(NAFTAを批判するビデオ)
the war on drugs

◯一九九八年、ネバダ州知事選挙に、共和党の予備選挙に。

◯二〇〇四年、ルッソはリバータリアン党の大統領候補指名に敗れた。

◯彼はそのあと、
ドキュメント映画「アメリカ-自由からファシズムへ」の製作に取りかかり、

◯今、全米で、試写会を始めたと。

◯五月、カンヌの映画祭に出場。

◯そして二〇〇六年夏、全米で上映すると。

◯このひとの年令は、分らないが、推定、六十二歳ぐらいか。

◯日本では「試写会」と言うけれど、米国では、或る種の大作、力作映画は、
封切上映の前に、「スクリーニング」とも言われる、大々的な宣伝キャン
ペーンのための上映会を全米各地で実施するならわしのようである。

◯マイケル・ルパートのFTW誌は、最近、カリフォルニアから、オレゴン州の
アシュランド ashland に本拠地を移転した。

◯三月十一日、このアシュランド、南オレゴン大学のホールで、このルッソの映画
「アメリカ-自由からファシズムへ」の試写会(スクリーニング)が開かれた。

◯開会五分前、約五百人の若者がこの会場に詰めかけて超満員と。
環境運動家、保守派、若い政治的活動家、そして、ルッソの作品に関心を持つ、
アシュランドの地域の人々。

◯オレゴン州は米国では人口のもっとも少ない地域の一つであろう。

◯この試写会は、五百人以上の米国の若者を熱狂させた、と。

◯マイケル・ルパートは、このルッソの映画を、マイケル・ムーアの例の映画と
比較して居る。

◯マイケル・ムーアと、アーロン・ルッソの違いはどこにあるか。
ムーアは、枝葉末節の、気持のよい(コンフォータブルな)問題を取り上げた。

◯それに対し、ルッソは恐らく無意識のうちに、敵(ザ・ビースト)の心臓部
を直撃した、と。

◯マイケル・ルパートは言う。

◯この問題は重要である。

◯引きつづき、検証して行く。

(了)

 




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