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M・C・パイパーの警告 シオニストは国連をスクラップして新しいシオニスト的国際組織の捏っち上げを企図して居る、と。

公開日時:2008年07月09日 01時29分
更新日時:2008年07月28日 01時23分

平成十八年(二〇〇六年)三月十二日(日)
(第一千六百十四回)

◯米国で発行されて居るユダヤの新聞、
 「フォワード」二〇〇五年一月二十六日号は、もとイスラエル首相ネタニヤフ
 の演説を記事にした。ネタニヤフ曰く。

  「ブッシュ大統領は、民主化を呼びかけた。
  彼はきわめて重要なことを述べて居る。アラブ世界は民主化され得るのか?
  然り、それは可能である-しかしゆっくりと、痛みを伴って。

  更に誰がアラブ世界を民主化できるのか?ラテン・アメリカであろうと、
  ソ連であろうと、民主化は、常に外からの圧力によって達成させることが
  出来た。そして、この圧力をかけたのは誰か?それは米国である、と。」
 
 (マイケル・コリンズ・パイパー著『ダーティー・シークレット』、六十二頁)

◯M・C・パイパーは、ここで、次のように述べて居る。

 (1)米国=イスラエルは、国連に対する支配統制力を喪った。

 (2)そこで、
    今シオニストイスラエルと、米国内のシオニストキリスト教の陣営は、
    米国は国連を脱退せよ。そして、米国を中核とする、全世界民主化を
    目標とする新しい国際組織を作れ、と主張し始めて居る、と。

◯M・C・パイパーは、この種の言説の代表的例として、

  tower of babble how the united nations has fueled global chaos
  by dore gold

  (『バブルの塔-国連は、どのようにして世界的混乱を増大させたか』
   もとイスラエル国連大使ドーア・ゴールド)二〇〇四、二〇〇五年

◯と言う著作を示した。

◯M・C・パイパーの解説するところによれば、
 米国=イスラエルのシオニストは、ドイツ、フランス中心のヨーロッパ連合を
 敵視して居るようである。

◯彼等は、米国による帝国主義的侵略と征服の拡大によって、

◯国連に取って代わる世界政府=新しい国際組織の創出を計画して居る、と言う。

◯このアジェンダが、米国のいわゆる「ネオコン」派によって強力に推進されて
 居ることは多言を要しない。

◯日本に於て、この種のシオニスト=ネオコン一派の宣伝員の役割を果して居る
 人間も多い。その中でとりわけ目立つのは二人。

 (1)落合信彦
 (2)日高義樹

◯米国に於るイスラエルのもっとも強力な支持者の一人、ジェリー・フォルウェル
 師の、長きに亘る助手、カル・トーマス、
 米国ネオコン派の指導者、アービング・クリストル、ウィリアム・クリストル、
 ユダヤ全米安全保障政策研究所(JINSA)のアレクサンダー・H・ヨッフェ。

◯こうした人々が、今、一斉に前出の如きシオニストのアジェンダを米国民に
 対して宣伝につとめて居ると言う。

◯シャランスキーの本が、ブッシュ米大統領の経典と成って居ることについて
 は既に報じた。

◯敗戦後の日本政府の外交政策が、

 (1)日本は米国のドレイたるべきこと。
 (2)国連中心主義、

◯この二本柱であったことは良く知られて居る。

◯しかし、今、米国を支配するシオニストは、国連をスクラップして、

◯米国=イスラエルを軸とする新しい国際組織を作ろうとして居ると言う。

◯この問題は、今後、注視して行きたい。

 (了)

 




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