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C.S.ルイス曰く。
「われわれ(悪魔)の言語学者はすでに人間の言語を腐敗させることに成功した」と。
そのことの意味。

公開日時:2008年06月22日 21時26分
更新日時:2008年06月23日 02時04分

平成十八年(二〇〇六年)二月二十五日(土)
(第一千五百九十七回)

◯C.S.ルイスは「悪魔の手帳」(中村妙子訳、平凡社)の中で、
 「われわれの言語学者はすでに人間の言語を腐敗させることに成功しており、
 ......」(二百十四頁)、

◯と述べて居る。

◯C.S.ルイス(一八九八~一九六三年)は、ケンブリッジ大学英文学教授。

◯ナルニア国物語は日本でも少しは読まれて居る。

◯この「悪魔の手紙」(一九四二年)は、現役を引退した老悪魔が、
 人間を始めて誘惑する若い悪魔に与えた助言、だと言う。

◯われわれの言語学者は、すでに人間の言語を腐敗させることに成功した、
 とある。

◯ここで、C.S.ルイスの言う「言語学者」とは誰のことか。

◯これは、いわゆる西洋近代が生み出した一連の言語学全体を意味するもので
 あろう。

◯しかし、西洋近代言語学による人間の言語の腐敗過程を完成させた学者は、
 疑いもなく、オーストリア生まれのユダヤ人哲学者、ルートビッヒ・ウィト
 ゲンシュタイン(一八八九~一九五一年)、

◯であるとしなければならない。

◯ウィトゲンシュタインは、一九三〇年代、バートランド・ラッセル、そして
 ケインズの二人の超大物知識人が三顧の礼を以て、ケンブリッジ大学哲学教授
 に迎えた、言語哲学者である。

◯しかし、日本人は、この件について、今に至るまで、完全に無防備無知
 無警戒のままである。

◯この危機的状況をどうしたらよいのか。

◯我々は、幕末開国と同時に、西洋イルミナティ世界権力のサタニスト的言語
 による、日本人の言語の腐敗過程が始まって居ることを、自覚して居ない。

◯この日本語腐敗は、長崎、そして横浜から、全日本に拡大して行く。

◯この歴史過程は、明治三十年代、西洋かぶれの売国奴官僚が、文部省の頂点
 に達した頃、

◯「国語改革」と言う名の組織的根本的な日本語破壊政策を日本の国策とする
 ことによって、きわめて深刻な状況に達した。

◯しかし、ここではこの問題は省略する。

◯「最近、ウィトゲンシュタイン派による言語(米語)の腐敗は、大学から、
 小中学校教育システムにまで拡大した。"全体言語(whole langage)"と
 称する言語教育法は、純粋なウィトゲンシュタイン主義である。......」

 (ローレンス・ドーソン著「現実の死」
  the death of reality by lawrence dawson. 一九九六年、五十八頁。未邦訳)

◯とある。

◯当然、米国に於るこの思潮は、日本をも、色々なかたちで襲って来るであろう。

◯これは、日本民族にとっても、とてつもなく重要な問題である。

◯更に検討を続けたい。

 (了)

●[注]

◯三月下旬刊行予定のジョン・コールマン著、太田龍監訳
 「タヴィストック洗脳研究所」(成甲書房刊)は、この人類全体の言語の腐敗、
 破壊過程の背後にあるイルミナティ=三百人委員会のアジェンダを暴露して居る。

 




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