近代とは何か。近代化とは何か。
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平成十八年(二〇〇六年)二月十九日(日)
◯ジョン・グレイ(オックスフォード大学政治学教授、現在ロンドン・スクー
◯「アルカイーダと西欧」
◯ジョン・グレイは、
(1)マルクス共産主義 ◯この三者についてのジョン・グレイの論評はここでは省略する。
◯グレイは、近代化のイデオロギーの主流として、 ◯実証主義の創設者は、サン・シモン(一七六〇~一八二五年)である。
◯サン・シモンは、マルクスによって、三人の「空想的社会主義者」の中の ◯残りの二人は、オーウェン、フーリエである。
◯実証主義を宗教として完成させたのは、
◯しかし、日本では、コントは、宗教家としてはなくて、多分「社会学」の ◯この実証主義によれば、人類社会は
(1)神学的世界観 ◯進んで行くとする。 ◯コントは、エリート・テクノクラートによる統治を提唱した。 ◯そしてそれは、二十世紀の世俗的宗教的信仰の原型と成った、と。
◯サン・シモンとコントは、いずれも ◯実証主義は社会科学に強烈な影響を与えたと。
◯一九〇七年に設立された「ウィーン学団」は、
◯そしてここでは、物理学者エルンスト・マッハ(一八三八~一九一六年) ◯このウィーン学団から、ウィーン経済学派が生まれた。 ◯この経済学が、現在、米国で全盛と成り、
◯そしてそれはこの二十年来、 ◯ジョン・グレイはこの実証主義学派を、前記の著作で批判する。
◯「二十世紀の終わりの数十年、アメリカの社会科学は、ウィーン学団を通じ
◯オーストリア生まれのユダヤ人ウィトゲンシュタインの言語学も、この ◯米国に占領されて以降の六十年、日本の「学界」は、 ◯米国から持ち込まれた、この「実証主義」一色に塗りつぶされて居る。 ◯日本人はサン・シモン、コントは、殆んど読まない。 ◯二人の著作の翻訳もきわめて少ないか、または無にひとしい。 ◯本書については、更に検証を続ける。 (了)
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