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二〇〇五年十二月十六日。
世界石油生産はピークに達した(ケネス・デフエィエス)、との説。

公開日時:2008年06月22日 00時03分
更新日時:2008年06月22日 01時34分

平成十八年(二〇〇六年)二月十六日(木)
(第一千五百八十七回)

◯マイケル・ルパート=FTW誌のニューズレターは、
 二〇〇六年二月十一日付け、ケネス・デフエィエス(kenneth deffeyes)
 の論文(二〇〇六年二月十一日)を引用した。

◯ケネス・デフエィエスは、米国プリンストン大学、そして
 キング・ハバート博士の同僚であった。

◯ケネス・デフエィエスは、二〇〇四年一月、彼のウェブサイトで、

◯世界の石油供給は、二〇〇五年十二月二十四日=サンクスギビング・ディ
 の日に、ピークに達する、と予告した。

◯その後公表されたデータを検討すると、世界石油供給のピークは、
 二〇〇五年十二月十六日に来た、ことが明らかに成ったと。

◯公表された統計によれば、二〇〇五年の石油生産は、
 二〇〇四年の石油生産に対して、〇・八パーセントの増加、と言う。

◯この増加の大部分は、サウジアラビア、ロシア、アンゴラによる。

◯この状況下で、もしも、イランの日量四百万バレルの石油供給が休止すれば、

◯世界経済恐慌が開始され得る、と。

◯イラン、そしてベネズエラの反米政権は、米国に対して、
 きわめて高姿勢である。

◯この二つの国はいずれも、重要産油国に含まれる。

◯日本の白痴的権力階級、とりわけ白痴的マスコミ、白痴的「学者」階級、

◯などなどは、

◯今日に至るまで、

◯石油ピーク問題など、

◯およそ、この世に存在しないかのように、まさしく、白痴の挙動を示して居る。

◯イラン、そしてベネズエラの産油国反米政権は、

◯石油ピークの到来を熟知して居り、

◯この情勢下では、

◯米国に対する自分たちの立場は非常に強い、

◯ことを理解して居る。

◯二月十日のロイターの報道によれば、
 ベネズエラのチャベス大統領は英国に対し、フォークランド島をアルゼンチン
 に返還するよう、要求したと言う。

◯これも、ベネズエラの高姿勢を示す。

◯これは、チャベスの単なる空威張り、ではない。

◯ケネス・デフエィエスは、二〇〇五年十二月十六日、

◯世界石油生産はピークに達した、と言う。

◯この説が正確であるとすれば、

◯二〇〇六年は、世界的大動乱の幕開け、と成る筈である。

◯この問題は更に続報する。

 (了)

 




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