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パトリック・ブキャナンの「アメリカン・コンサバティブ」誌、二〇〇六年二月十三日号。
米国ネオコン一味の対イラン戦争計画についての痛烈な批判。

公開日時:2008年06月22日 00時02分
更新日時:2008年06月22日 01時33分

平成十八年(二〇〇六年)二月十五日(水)
(第一千五百八十六回)

◯パトリック・ブキャナン主宰「アメリカン・コンサバティブ」誌、
 二〇〇六年二月十三日号。

◯パトリック・ブキャナンが月二回刊「アメリカン・コンサバティブ」誌
 を創刊したのは、

◯二〇〇二年、ブッシュ政権がイラクに対する戦争開始を呼号し始めたとき、
 である。

◯日本の極悪国賊売国奴マスコミは、このブキャナン派の言論を、完全に
 黙殺し続けて居る。

◯その二月十三日号には、
 全文翻訳紹介する価値のある重要な論説が幾つも掲載されて居るが、

◯ここでは、ごく簡単にそれらの要点を記述するにとどめる。

 (1)パトリック・ブキャナン、論説。
    ネオコン派の「ウィークリー・スタンダード」誌は、もう一つの
    別な戦争を要求する。

 (2)即ち、アフガニスタン、イラクの次に、イランに対する戦争を。

 (3)もしも、ネオコンの言う通りに、米国がイランに対する戦争を
    開始したとせよ。

 (4)イランの大量の義勇軍はイラクに侵入して、イラク占領米軍を
    攻撃するであろう。

 (5)イランの石油輸出は停止し、石油は一バレル、百ドル~二百ドル
    に暴騰する。

 (6)もし米国がイランに全面戦争を仕掛けるとせよ。

 (7)その場合には、イランの体制は瓦解する。

 (8)そしてそれからイラク、イラン、パキスタン、アフガニスタン、
    その反米ゲリラ戦争が深刻化する。

 (9)こんなことをして、誰が利益を得るのか?

 (10)米国議会は、この場合、米国政府に対して、対イラン宣戦布告
     をする前に、討論を要求しなければならないと。


◯次に、ビル・ボナー(bill bonner)の、
 グリーンスパンについての論説。

◯「アラン・グリーンスパン
 --ポンテオ・ピラト〔イエス・キリストを死刑にした、とされるロー
 マの総督〕以来、もっとも有名なパブリック・サーバント(公僕)--
 は一月三十一日、彼のポスト〔即ち、米FRB議長〕を離れた。」

◯つまり、このボナーの論説は、グリーンスパン米FRB議長の十八年間
 (一九八七年-二〇〇六年)の任期を総括する。

◯この間に、
 米国民の住宅抵当額は、一・八兆ドルから八・二兆ドルへ。
 米国民の消費負債は、 二・七兆ドルから十一兆ドルへ。

◯グリーンスパンが権力の位置についたとき、米国は未だ、債権国であった。
 そして今、米国の十一兆ドルの資産が外国人の手中にある。

◯一九一三年に米FRBが設立されたときの米ドル一ドルは、

◯二〇〇六年、その価値の九十五%を減価した。

◯つまり、一九一三年の一ドルは、二〇〇六年、五セントへ。

◯米FRBの歴史は、うそと、欺瞞と、ペテンと、
 要するに犯罪の歴史であると。

◯これは全くその通り。

◯ウェイン・マドセン(wayne madsen)

◯これは、
 「米国ネオコン一派が、テヘランに向って進軍を始める」と。

◯米国は、NATOヨーロッパ諸国及びトルコ政府に対して、
 米国の対イラン開戦準備について通告したと。

◯ジェームス・ハワード・クンストラー
 「ルンペン・レジャー」

◯これは、第二次世界大戦後の米国の「文化」を論じた重要な大論文であるが、
 ここでは省略する。

 (了)

 




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