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ベネズエラのチャベス大統領の米国に対する大胆不敵な挑戦。
米帝国は生きるのか、死ぬのか。
米世界帝国は張り子のトラか、本物のトラか。

公開日時:2008年06月21日 23時53分
更新日時:2008年06月22日 01時28分

平成十八年(二〇〇六年)二月十一日(土)
(第一千五百八十二回)

◯マイケル・C・ルパートのニューズレター、二〇〇六年二月七日。

◯「危機-過去四年間で、私がもっとも深刻な衝撃を受けたこと」

◯この短い記事の内容を以下に要約する。

 (1)ベネズエラのチャベス大統領は、米国に対する宣戦布告の直前まで
    行った。

 (2)チャベス大統領は、米国に対する石油供給を停止する、と脅迫した。

 (3)チャベス政権は、イラクの反米反乱軍を援助して居ると公言した。

 (4)もし米国がイランに対する戦争を開始するならば、米国は二つの戦域
    での戦争をすることに成ろう。

 (5)そして米国の経済は、一週間と持たないであろう。

 (6)と言う。

 (7)チャベスベネズエラ大統領のこの発言は何を意味するのか。

 (8)石油は今や、究極の大量破壊兵器と成った。

 (9)我々は、巨大な「チキンゲーム」の展開を目撃しつつある。

 (10)我々は、帝国(アメリカのこと)が生きるか死ぬか、或いは
     むしろ、それ(アメリカ)が帝国であるのかないのか。
     そのことを、近い将来知るであろう。

◯つまり、ベネズエラの反米的チャベス政権は、米国に対して、
 中東と、南米と、

◯二つの戦域での戦争を強要せんとする、と言う。

◯米国は、石油消費量のかなりの部分を輸入しなければならないが、

◯今のところ、米国にもっとも近い産油国、ベネズエラからの輸入が重要な
 役割を果たして居る。(米国総輸入量の約十五%を占める)

◯そのベネズエラの政権が、
 米国がイランに対して戦争を開始するなら、ベネズエラは、米国に対する
 石油供給を停止する、と公言したわけである。

◯ベネズエラのチャベス大統領は、米国に対する戦いを、全世界的、全地球的
 規模で統合する戦略を立てて、それを実行して居る。

◯中南米、ラテンアメリカ、イベロアメリカ全域での反米戦線の結集は
 もちろんのこと、

◯中南米に限られず、

◯イスラム世界とも反米帝国主義で、共に戦うと。

◯マイケル・ルパートが前出の記事で言わんとするところは、

◯米国が、

◯ベネズエラに対して戦争を開始し、

◯そしてチャベス反米政権を米軍の武力で打倒し、

◯ベネズエラに親米政権を迅速に樹立し、

◯ベネズエラから米国の石油供給をすみやかに回復出来るのか、

◯と言うことであろう。

◯チャベスは、世界帝国を自称する米国に対して、公然、挑戦した。

◯米国が本物の世界帝国なのか、それともその自称世界帝国は、
 張り子のトラなのか。

◯ベネズエラは米国からきわめて近い。

◯米国は、空襲によってベネズエラを破壊することは出来るであろう。

◯しかし、陸軍はどうするのか。

◯ベネズエラの現政権を一掃して、
 親米傀儡政権を捏っち上げるためには、

◯少なくとも三十万から五十万人の米地上軍を、ベネズエラに派兵しなければ
 ならないだろう。

◯今の米国にそんな力はない。

◯M・C・ルパートは更に、この記事の中で、地球温暖化の問題を取り上げて
 居るがここでは省略する。

 (了)

 




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