平成十八年(二〇〇六年)一月六日(金)
(第一千五百四十六回)
◯「神々の軍隊」(濱田政彦)の中で、今、もっとも重要な部分は、
その「あとがき」(三百二十五頁~三百三十頁)であろう。
◯このあとがきは主として、
「三島由紀夫 VS 司馬遼太郎」
◯を論じて居る。
◯筆者の行きつけの、小さな小さな町の書店を見ると、
◯司馬遼太郎の本は、
(1)文春文庫
(2)新潮文庫
(3)朝日文庫
(4)角川文庫
など、
◯百点、はないかも知れないが、五十点から百点の間くらいでは
なかろうか。
◯これに対し、三島由紀夫の本は、新潮文庫のみでこれは、
十冊もない。
◯これは、
現時点に於ける日本人の意識状況を率直に反映した数字であろう。
◯前出、「あとがき」に、
◯昭和四十五年十一月二十六日(つまり、あの三島事件の翌日)
の毎日新聞に発表された三島事件についての司馬遼太郎の見解
が引用されて居る。
◯司馬のこの恥ずべき醜悪きわまりない文章が、その後、司馬の
単行本の中に収録されて居るかどうかは知らない。
◯この「見解」の中で、司馬は、思いっきりイイ気分で、三島を
罵倒し、侮辱して居る。
◯「われわれ大衆は、自衛隊員をふくめて、きわめて健康である
ことに・・・・・・感謝したい」
◯三島をまるで相手にしなかった市ヶ谷の自衛隊員の対応は、
「日本社会の健康さと堅牢さをみごとにあらわすものであろう」
◯と、司馬は書いたのだそうだ。
◯「司馬が『きわめて健康』と評した日本は、それから三十年の
時を経て、今、滅亡の危機に瀕している。文明的には絶頂を極
めながらその精神はとっくの昔に崩壊しているのである。だが
三島は、当時司馬が見落としていたものを確実に捉えていた」
(『神々の軍隊』三百二十六頁)
◯司馬遼太郎。
◯この人物を、
◯敗戦後の日本で、
◯最大最悪の売国奴作家、
◯と評定しなければならない。
◯この売国奴作家を、
朝日新聞から産経新聞まで、ありとあらゆるマスコミが、
◯ひたすら、ほめたたえほめそやして居る。
◯この状況こそ、
◯日本民族が生きながら死んで行く、
◯まさしくゾンビ人間と化して居ることの、まぎれもない証拠である。
◯日本歴史のあらゆることを書きまくったかのように見える、
◯この国賊作家司馬遼太郎が、絶對に触れなかった歴史。
◯それは、孝明天皇弑逆事件である。
◯この点では「孝明帝の悲劇」を書いた山岡荘八の方がはるかに
立派な仕事をして居る。
◯更に、孝明天皇弑逆につづく、睦仁新天皇の弑逆と、大室寅之祐
スリカエ明治天皇。
◯そして明治天皇以降の歴代天皇が、イルミナティサタニスト世界
権力の手先、道具と化してしまって居る事実。
◯だからこそ、無意識のうちにそれを感じたいわゆる昭和維新陣営
の、天皇との衝突。
◯三島由紀夫は、
なんにも分らないまま、それに体当たりしたわけである。
◯国賊司馬遼太郎の作品に対する、
◯徹底的 根底的 壊滅的 文学的 文明論的批評が、
◯今、緊急に必要とされて居り、
◯そしてそれはまさしく
日本民族の生死存亡に関わる重大事と成って居るのである。
(了)
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