平成十八年(二〇〇六年)一月二日(月) (第一千五百四十二回)
◯当「時事寸評」前号(18.1.1)で、 「ラスト・トランペット・ニューズレター」(二〇〇六年一月号)を引用 して、ロンドン・タイムズ二〇〇五年十二月十一月号の記事(シャロン・ イスラエル首相が、イスラエル軍に対して、二〇〇六年三月までに対イラン 開戦準備を命令した)について述べた。
◯この記事は、ロンドン・タイムズの日曜版、ザ・サンデー・タイムズ、 二〇〇五年十二月十一日号。
◯israel readies forces for strike on nuclear iran by mahnaimi(tel aviv), sarah baxter(washington)
(イスラエル軍はイランの核施設に対する攻撃を準備中)
◯この記事には次の四つの情報が含まれて居る。
(1)シャロン・イスラエル首相が、二〇〇六年三月末日までに イランの核施設に対する攻撃をイスラエル軍に命令した、 とイスラエル軍部筋が明らかにした。
(2)IAEA(国際原子力エネルギー機関)は、二〇〇六年三月初頭、 イランの核開発が危険な状態にあるとの報告書を発表する。
(3)米大統領官邸の高官は、イランの核の脅威は、国際政治のアジェ ンダのトップと成りつつある、と言明した。
(4)ロシアがイランに与えた偵察衛星技術を、イスラエル、米国は、 脅威と見なして居る。
以下省略。
◯なお、前出、IAEAは、二〇〇五年、ノーベル平和賞を与えられたが、 これは、ブラック・ジョーク以上のことを意味する。
◯この問題が、日本を含む世界にとって、第一級の意味を有する超高度の 重要事項であることは、
◯自明である。
◯しかし、筆者の知る限り、
◯日本のマスコミは、ほぼ完全にそれを無視して居り、
◯日本の中で、その問題を気にして居るものは、限りなくゼロに近い のではないか。
◯当時事寸評、週刊日本新聞を唯一の例外として。
◯米国(イルミナティ)が、 二〇〇三年三月イラクに対して戦争を開始した直後に、
◯チョムスキーは、次はイランだ、
◯と警告した。
◯イスラエルの秘密の対イラン軍事作戦は、既に進行中である。
◯アルバート・パイクの第三次世界大戦の位置付け(一八七一年)。
◯これは、 W・G・カー著「闇の世界史」(平成十七年一月、成甲書房刊、英文原著 『ポーンズ・イン・ザ・ゲーム』は一九五五年刊)に記述されて居る。
◯パイクは、この時点では、アジアについて、従って日本について、 何も述べて居ない。
◯日本人が、パイク書簡の最後の部分(第三次大戦)を理解するためには、 第一次世界大戦、第二次世界大戦、そしてロシア革命、中国革命、更に 朝鮮戦争、ベトナム戦争の真相を知ることが前提とされるが、これがまた、 とてつもない大問題なのである。
(了)
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