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ロンドン・タイムズ、二〇〇五年十二月十一日付け記事の意味を深く掘り下げて認識するために何が必要とされるか。
W・G・カー著「闇の世界史」参照。

公開日時:2006年01月02日 21時53分
更新日時:2008年06月23日 00時22分

平成十八年(二〇〇六年)一月二日(月)
(第一千五百四十二回)

◯当「時事寸評」前号(18.1.1)で、
 「ラスト・トランペット・ニューズレター」(二〇〇六年一月号)を引用
 して、ロンドン・タイムズ二〇〇五年十二月十一月号の記事(シャロン・
 イスラエル首相が、イスラエル軍に対して、二〇〇六年三月までに対イラン
 開戦準備を命令した)について述べた。

◯この記事は、ロンドン・タイムズの日曜版、ザ・サンデー・タイムズ、
 二〇〇五年十二月十一日号。

◯israel readies forces for strike on nuclear iran
 by mahnaimi(tel aviv), sarah baxter(washington)

 (イスラエル軍はイランの核施設に対する攻撃を準備中)

◯この記事には次の四つの情報が含まれて居る。

 (1)シャロン・イスラエル首相が、二〇〇六年三月末日までに
    イランの核施設に対する攻撃をイスラエル軍に命令した、
    とイスラエル軍部筋が明らかにした。

 (2)IAEA(国際原子力エネルギー機関)は、二〇〇六年三月初頭、
    イランの核開発が危険な状態にあるとの報告書を発表する。

 (3)米大統領官邸の高官は、イランの核の脅威は、国際政治のアジェ
    ンダのトップと成りつつある、と言明した。

 (4)ロシアがイランに与えた偵察衛星技術を、イスラエル、米国は、
    脅威と見なして居る。

 以下省略。

◯なお、前出、IAEAは、二〇〇五年、ノーベル平和賞を与えられたが、
 これは、ブラック・ジョーク以上のことを意味する。

◯この問題が、日本を含む世界にとって、第一級の意味を有する超高度の
 重要事項であることは、

◯自明である。

◯しかし、筆者の知る限り、

◯日本のマスコミは、ほぼ完全にそれを無視して居り、

◯日本の中で、その問題を気にして居るものは、限りなくゼロに近い
 のではないか。

◯当時事寸評、週刊日本新聞を唯一の例外として。

◯米国(イルミナティ)が、
 二〇〇三年三月イラクに対して戦争を開始した直後に、

◯チョムスキーは、次はイランだ、

◯と警告した。

◯イスラエルの秘密の対イラン軍事作戦は、既に進行中である。

◯アルバート・パイクの第三次世界大戦の位置付け(一八七一年)。

◯これは、
 W・G・カー著「闇の世界史」(平成十七年一月、成甲書房刊、英文原著
 『ポーンズ・イン・ザ・ゲーム』は一九五五年刊)に記述されて居る。

◯パイクは、この時点では、アジアについて、従って日本について、
 何も述べて居ない。

◯日本人が、パイク書簡の最後の部分(第三次大戦)を理解するためには、
 第一次世界大戦、第二次世界大戦、そしてロシア革命、中国革命、更に
 朝鮮戦争、ベトナム戦争の真相を知ることが前提とされるが、これがまた、
 とてつもない大問題なのである。

 (了)

 




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