平成十八年(二〇〇六年)一月十七日(火)
(第一千五百五十七回)
◯中堂幸政著
「石油と戦争-エネルギー地政学から読む国際政治」
現代書館 二〇〇六年一月
◯この本はハバートの石油ピーク学説を是認する立場から書かれて居る。
◯著者は、一九五〇年生まれ、早大卒。
大東文化大学教員。
中東問題研究家、とある。
◯ASPO(石油ガスピーク研究協会)、
及び、マイケル・ルパートのFTW誌、
なども引用されて居る。
◯石油企業を標的とする第三次世界大戦は既に始まって居る、と見る。
◯一読したところ、この本は、あれこれと、
色々な現象に気を取られて、焦点が定まらない、
との印象である。
◯この著者には、確固とした、立場、哲学、世界観、歴史観が存在しない。
◯第三次世界大戦、と言う。
◯しかし、その場合の主要な戦略配置は何か。
◯それは何も言及されない。
◯第一次世界大戦、第二次世界大戦とは何であったのか。
◯この著者は、
ユダヤ問題を、完全に抹殺する。
◯そんなものはこの世に存在しないかのように振舞う。
◯日本のインテリは、左翼、右翼、リベラル、その他ありとあらゆる型の
インテリは、ユダヤ問題を語らない。
◯つまり、このようにして、日本のインテリは、総体として、イルミナティ
サタニスト世界権力の走狗である。
◯「走狗」でなければ、
◯イルミナティサタニスト世界権力の設定した檻の中に収監された
実験室のネズミの群れ、であろう。
◯この著者は、
走狗なのか、実験室のネズミなのか。
◯それは、今のところ、分らない。
◯そう言うわけで、この本は現代世界の非常に重要なホットな問題を扱って
居るにもかかわらず、
◯全くおもしろくない。
◯叙述が死んで居り、
◯躍動していない。
◯こんなものが日本で出版されるくらいなら、
◯何故、
マイケル・ルパートの大著「ルビコンを渡る」(二〇〇四年九月)の
邦訳が出ないのか。キャンベル、ハインバーグの著作の邦訳も必要だ。
(了)
|
Write a comment