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石油ピーク説を是認する立場で書かれた注目すべき新刊著書「石油と戦争」。
しかしこんな程度のものでは。

公開日時:2006年01月17日 19時49分
更新日時:2008年06月23日 00時43分

平成十八年(二〇〇六年)一月十七日(火)
(第一千五百五十七回)

◯中堂幸政著
「石油と戦争-エネルギー地政学から読む国際政治」
現代書館 二〇〇六年一月

◯この本はハバートの石油ピーク学説を是認する立場から書かれて居る。

◯著者は、一九五〇年生まれ、早大卒。
大東文化大学教員。
中東問題研究家、とある。

◯ASPO(石油ガスピーク研究協会)、
及び、マイケル・ルパートのFTW誌、
なども引用されて居る。

◯石油企業を標的とする第三次世界大戦は既に始まって居る、と見る。

◯一読したところ、この本は、あれこれと、
色々な現象に気を取られて、焦点が定まらない、
との印象である。

◯この著者には、確固とした、立場、哲学、世界観、歴史観が存在しない。

◯第三次世界大戦、と言う。

◯しかし、その場合の主要な戦略配置は何か。

◯それは何も言及されない。

◯第一次世界大戦、第二次世界大戦とは何であったのか。

◯この著者は、
ユダヤ問題を、完全に抹殺する。

◯そんなものはこの世に存在しないかのように振舞う。

◯日本のインテリは、左翼、右翼、リベラル、その他ありとあらゆる型の
インテリは、ユダヤ問題を語らない。

◯つまり、このようにして、日本のインテリは、総体として、イルミナティ
サタニスト世界権力の走狗である。

◯「走狗」でなければ、

◯イルミナティサタニスト世界権力の設定した檻の中に収監された
実験室のネズミの群れ、であろう。

◯この著者は、
走狗なのか、実験室のネズミなのか。

◯それは、今のところ、分らない。

◯そう言うわけで、この本は現代世界の非常に重要なホットな問題を扱って
居るにもかかわらず、

◯全くおもしろくない。

◯叙述が死んで居り、

◯躍動していない。

◯こんなものが日本で出版されるくらいなら、

◯何故、
マイケル・ルパートの大著「ルビコンを渡る」(二〇〇四年九月)の
邦訳が出ないのか。キャンベル、ハインバーグの著作の邦訳も必要だ。

(了)

 




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