平成十六年(二〇〇四年)七月十三日(火) (第一千四回)
◯THE MURDER of the war who was 'SHAKESPEARE' by Calvin Holfman. 1955,1960. 二六四頁
◯「シェークスピア」であった男の殺害。 カルヴィン・ホフマン著、 一九五五年、一九六〇年
◯「本書は、クリストファー・マーロウこそ、役者であり、ビジネスマンで あったウィリアム・シェークスピアの著作とされた脚本と詩の作者である と言うことを、五問の余地なく、証明する事である」、とされる。
◯カルヴィン・ホフマンは、米国、フィラデルフィアに生まれ、コロンビア 大学に学んだ。
◯彼の母親は、シェークスピアが大好きで、彼が小さいときから彼を連れて、 シェークスピアの芝居を見に行った。
◯彼が十八才のとき、彼は、古典文学を研究すると共に、シェークスピアを 熱心に呼んだ。
◯それからクリストファー・マーロウを読み始めると、彼は、マーロウと シェークスピアに共通性があることに気付いた。
◯かくして、マーロウとシェークスピアの関係は、彼のライフ・ワークと成った。
◯十九年の集中的調査研究によって、一九五五年に、彼ホフマンは本書を 出版した、と言う。
◯1960年出版の版には、末尾に補章あり。
◯筆者らは、このカルヴィン・ホフマンの古典的名著を出発点として、 これから、本格的に、「シェークスピア問題」の研究に着手する。
◯なお、「週刊日本新聞」(345号16.7.12)、二、三頁に 「シェークスピア問題の全体構造」と言う小論あり。
◯一六〇九年に、ウィリアム・シェークスピアの名著で、詩集が出版されたと 言うが、これが謎だらけ。 今に至るまで世界の「英文学界」では、おない、こでもないと、論議を、 つづけて居ると。
◯とりわけ、この詩集は、 W・Hにささげる、とある。
◯この「W・H」とは誰なのか。
◯カルヴィン・ホフマンは、 この「W・H」は、マーロウのパトロン(保護者)のトーマス・ウォルシンガム (英国諜報機関の創立者の従弟フランシス・ウォルシンガム卿)である (百十五〜百十七頁)、とする。
◯マーロウ、シェークスピア問題は、 つまり、英国をして大英世界帝国たらしめたその中枢部分、英国諜報機関と、 緊密に結び付いて居た、と成るであろう。
◯この件は続報する。
(了)
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