平成二十一年(二〇〇九年)四月二十一日(月)
(第二千七百六十二回)
〇野間宏「真空地帯」。
〇この本は、敗戦後代表的著作として、きわめて有名である。
敗戦後文学とは、
日本の軍隊、海軍の兵隊、少年兵、筆舌を尽くしがたいリンチの実情を、
初めて日本国民の前に曝露した。
〇と言う意味での初めての小説である。
〇しかし、今、この小さな短編集を良く読んでみると、
〇野間宏の「真空地帯」はペテンである。
〇野間宏は、大正十五年、昭和元年生まれで、
〇旧制第三高等学校卒業。
〇京都大学卒業。
〇明確な共産主義者。
〇こういう人物が陸軍の中に入って来たとき、
〇陸軍、いわゆる内務班は、一般民衆から入ってきた初年兵と同じようなリンチを
加えるであろうか。とんでもない話だ。
〇陸軍上等兵が野間宏にリンチを加えた罪により、明らかなことは、
〇野間宏著「真空地帯」は嘘名であり、ペテンである。
〇新潮社版「野間宏集」の巻頭に野間宏のデカデカとした写真が掲載されている。
日本知識人の代表のような。
〇絶対主義天皇制が陸軍内務班、海軍水兵団、古年兵によって、信じられないような
リンチをくわえられた人々の体験記録は、
〇渡辺武著「天皇の軍隊」が始めてである。
〇野間宏「真空地帯」、野間宏の作家としての名声もゴミとして廃棄せよ。
〇渡辺武の本物の著作を、
〇国民文学として正しく評価せよ。
(了)
|
Write a comment