平成二十一年(二〇〇九年)四月十三日(月)
(第二千七百五十六回)
〇ヘンリー・メイコウ著「イルミナティ:世界をハイジャックしたカルト」
成甲書房、平成二十一年五月刊。太田龍監訳、解説。
〇ヘンリー・メイコウは、カナダ在住の同化主義的ユダヤ人として育った、
と言う。
〇およそ、現代ユダヤ人にとっては、三つの立場が可能である。
(1)自分が住んでいる、社会、民族、国家、文化、宗教などに同化すること。
(2)イエス・キリストを信ずること。
(3)同化主義を拒否し、同化しないことを主義とする。ここで、同化しない
ということは、必然的に、タルムード主義、カバラ主義、という立場を
とることを意味する。
〇このような同化主義者として出発したヘンリー・メイコウは、イルミナティの
謀略としてのフェミニズムのペテンに取り込まれた。
〇ヘンリー・メイコウが、反イルミナティのウエブサイトを立ち上げて、ほぼ、毎週一回
投稿しはじめたのは、当「時事寸評」子の記憶では、二〇〇〇年代初頭のことである。
〇したがって、合計四百ないし、四百数十回の反イルミナティのニューズレターが、
無料で公開されている。
〇本書「イルミナティ:世界をハイジャックしたカルト」(二〇〇八年)には、
四〇ないし、五〇回分が収録されている。
〇なお、「イルミナティとフェミニズム」(二〇〇七年)にも、
四〇ないし、五〇回分が収められている。
〇最初の段階で、「シオン長老の議定書」の研究、調査に集中した。
〇「シオン長老の議定書」は、二〇世紀初頭ロシア官憲によって暴露されたのち、
一九一一年、ロシア共産革命が開始されると、
〇それは、偽書か、真書か、
〇しかし、そんなことはどうでもいいお話しである。
〇本当の問題はその著者、その後援者、その講師、それは誰かということで、
〇今日に至るまで、多くの人々がその候補者として指名された。
〇しかし、それらの候補者は、全世界の人々を満足させることは出来なかった。
〇メイコウはこの問題に、ズバリとした回答を与えた。
〇メイコウの見方は以下の通り、
まず第一に、「シオン長老の議定書」の後援者は、ロスチャイルド家の一員でなけ
ればならない。
第二、彼は英国ロスチャイルド家第二代ライオネル・ロスチャイルドでなければ
ならない。
〇英国ロスチャイルド家は、十八世紀末英国に上陸した。
〇ライオネル・ロスチャイルドは、十九世紀初めに生まれ、一八七〇年代まで現役で
活動した。
〇事実上、ライオネル・ロスチャイルドは、イルミナティの最高首脳だったのである。
〇ヘンリー・メイコウが明記した定義によれば、
〇「シオン長老」とはイルミナティの奥の院のことである。
イルミナティは、特定の任務をエージェントに委認する。
イルミナティは、無数の走狗を使い捨てのコマとして利用する。
最後は四番目のゴイムである。
ゴイムとは羊人間であり、家畜人間である。
これがイルミナティの、支配構造である。
(了)
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