平成二十一年(二〇〇九年)二月二十五日(水)
(第二千七百八回)
〇松原久子著「黒い十字架」(藤原書店)
〇この本については、
〇「男女共同参画法廃止運動」をたった一人で続けておられるといふ女性、
田村さんの紹介で知り、
〇取り上げ通読した。週刊日本新聞(五七五号)で簡単にコメントした。
〇松原久子といふ学者、思想家、作家を一言のもとに定義すれば、
〇西洋に反発しながら、
〇他愛もなくイルミナティサタニスト世界権力の手の内に取り込まれた、
おめでたい人物である。
〇松原久子と言ふ人は、西洋六千年の歴史のその背後にひそむ秘密結社について、
〇何も知らず、
〇何も感じることもなく、
〇如何なる好奇心も抱かず、
〇本能的にそれを忌避し、隠蔽する。
そのようなタイプの何百人とうごめいている、日本の現代インテリの一人、である。
〇松原久子と言ふ人の学歴と経歴は華々しい。
まづ日本で国際キリスト教大学を卒業した。
次にアメリカの超一流大学を卒業した。
その次に、西ドイツの超一流大学を卒業して博士号を取得した。
〇彼女は、ドイツ、アメリカ、全ヨーロッパ、そして日本で多才な文筆、文化活動
を展開してきたといふ。
〇彼女は、西洋に対して勇敢に挑戦する。
〇しかし彼女は、「黒い十字架」に取り上げられている、西洋キリスト教教会の
カトリックもプロテスタントも、いづれもイルミナティの二本立て作戦の一環
であることを知らない。
〇織田から徳川にいたる三代。
〇この三代に亘って、イルミナティのワナにまんまと入り込んだ。
〇そして、徳川時代二百五十年の間にペリー艦隊が来て、気がついて見ると、この
イルミナティのワナの中に固く締めつけられていた日本は、
〇身動きできない状況に追い詰められていたのである。
〇このように見て来ると、松原久子著「黒い十字架」は、現代日本人をより一歩深く
誘い込む危険な悪書である。
〇と見ることが出来る。
(了)
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