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「國民新聞」平成二十一年一月二十五日号、
「イスラエルのガザ侵攻を支持する」(藤井厳喜論文)を全文、紹介する。

公開日時:2009年01月24日 23時35分
更新日時:2009年02月08日 20時02分

平成二十一年(二〇〇九年)一月二十四日(土)
(第二千六百七十七回)

〇昨日(H21.1.23)の時事寸評で「國民新聞」平成二十一年一月二十五日号、
藤井厳喜
「イスラエルのガザ侵攻を支持する」

〇この論文について、論評した。

〇本日は、続いて、上記藤井厳喜論説を以下に全文転載、引用させて頂く。


 「イスラエルのガザ侵攻を支持する」
(国際問題アナリスト) 藤井厳喜

イスラエルがガザ地区に侵攻した。日本のマスコミでは、これを非難する声が
圧倒的である。しかし事態を良く見れば、イスラエルのガザ侵攻は、同国の
安全保障の為のみならず、文明諸国の国際テロリズムとの戦いの為にも必要
な軍事行動であり、筆者はこれを断固支持するものである。

そもそもイスラエルのガザ空爆そして史上進行は、ガザ地区を実効支配する
イスラム原理主義勢力「ハマス」のイスラエル攻撃への報復として、行われた
ものであり、いわばイスラエルは、受け身の側である。

マスコミ論調の大部分はこの点を、意図的か非意図的かはともかく、完全に無視
している。ハマスは百発以上のロケット弾や迫撃砲をイスラエルに打ち込んでいる。
これが十二月二十四日から二十五日にかけてであり、しかもハマスは、イスラエル
との半年に亘る停戦の終了を宣言した上で、この攻撃を行っている。これを受けて、
イスラエルは熟慮の上、十二月二十七日に報復の空爆を行ったのである。

イスラエル国民の絶望感は深かった。と言うのも停戦中にもハマスは武器を密輸し、
イスラエル攻撃の爪を研いでいるのでは、との疑惑が持たれていたからである。
この憂慮は現実のものと成った。ハマスにとっては、停戦は、和平への準備期間で
はなく、次なるテロ攻撃への準備期間に過ぎなかったのである。

そもそもイスラエルは、三十八年間占領していたガザ地区を二〇〇五年九月に撤退
している。イスラエルとすれば、パレスチナ自治政府との和平確立を期待し、最大
の譲歩を実効に移したのである。しかし、イスラエルの善意は見事に裏切られた。
2006年1月のパレスチナ評議会選挙ではハマスが勝利し、二〇〇七年六月には
ガザ全域を制圧するにいたる。しかもハマスはイスラエルの生存権そのものを、
今日に至るも認めていないのである。アッバス自治政府議長が率いるファタハは、
ヨルダン川西岸地域を統治してはいるが、彼らはハマスのテロを封じることはできず、
パレスチナ自治政府は事実上二つ存在するに等しい。

ガザ攻撃で民間人の死傷者が出ている事には、同情を禁じ得ない。しかしそれも、
ハマスが民間人を人質に取るような卑怯な戦術を用いているところに根本的な原因
がある。イスラエルに対するテロ攻撃そのものが、国際法違反の蛮行なのである。

ハマスはイスラエルの報復を承知の上で、と言うよりも、報復を挑発する為にイスラ
エルにロケット弾を撃ち込んできた。そしてイスラエルが報復すれば、ハマスには、
同情の声と同時に、資金や武器が流れ込んでくる。ハマスは、パレスチナ民間人の同胞
を犠牲にしながら「テロ」という名の国際ビジネスを展開しているのである。かつて
PLOのアラファト議長は、パレスチナ解放を訴えながら、アラブ=イスラム世界から
厖大な経済支援を受け、大いに私腹を肥やしもした。もしその様な悲劇が防げないとい
うなら、それは元よりイスラエルの責任ではなく、良識ある自治政府を持ち得ぬパレス
チナ人自身の責任と言わざるを得ない。

「國民新聞」平成二十一年一月二十五日


[引用終わり]

〇当「時事寸評」子は、
全日本全国の「右翼人」「民族派陣営の人士」に対して、

〇前掲の藤井厳喜論文を、

〇「是」とするのか、

〇「否」とするのか、 

〇その態度を全日本全世界の前に明確にすることを要求する。

〇我々は、この藤井厳喜論文を、
外国語(英語、アラブ語、ペルシャ語、フランス語、ドイツ語、スペイン語
などなど)に翻訳して、現在日本の「右翼」「民族派」の一人の論客が、現代
日本の右翼の代表的月刊新聞に公表した論文であることを紹介する必要がある。

〇この藤井厳喜論文を批判するために、
「WiLL」2009年3月号の
西尾幹二「『文藝春秋』の迷走-皇室問題と日本の分水嶺」。

〇この論文は、参考になるだろう。

〇この西尾幹二論文の要点(その一部)は、

(1)日本に権力は存在しない。
(2)権力はアメリカにあった。

〇と言うことであるだろう。

〇更に追加すれば、
アメリカに権力はない。
アメリカはイルミナティのドレイである。

〇と成る。

〇藤井厳喜と言う人のご主人さまは、イルミナティである。

〇そのよう見れば、
イスラエル無條件絶対擁護の藤井厳喜論文の意味も説明可能となるであろう。

(了)

 




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