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近刊予告。
ワンカール(ラミロ・レイナガ著)吉田秀穂訳、太田龍解説
「タワインティスーユ、インディオのスペインに対する五百年戦争史」(仮題)

公開日時:2009年01月03日 22時44分
更新日時:2009年02月08日 20時24分

平成二十一年(二〇〇九年)一月三日(土)
(第二千六百五十六回)

〇平成二十一年二月、面影橋出版から、

ワンカール(ラミロ・レイナガ)著
吉田秀穂訳、太田龍解説
「タワインティスーユ、インディオのスペインに対する五百年戦争史(仮題)」
第二版、刊行予定
予価三千五百円プラス税

日本義塾出版部で予約受付中。

〇この日本語版の第一版は、一九九三年、新泉社から刊行された。

約四百三十頁、大判
印刷冊数 一千部
定価、五千二百円プラス税

〇第一版は、数年で売れ切れとなり、十年以上、絶版となっていたところ、

〇二〇〇八年九月我々は、ボリビア、ラパスに使節を送り、ラミロと種々協議
の上、本書の日本語版第二版を出版することについて、筆者の許可を得た。
そしてその版権料についても適切に支払った。

〇更に第一版の出版社、新泉社が、出版権の放棄を快諾して頂き、

〇ここに、画期的な第二版の出版の運びとなった。

〇巻末に、筆者(太田)の四百字詰めの六十枚の解説が収められてある。

〇一九九三年、本書日本語版第一版が刊行された当時の日本人が、夢想もしなかった
事が、二〇〇五年十二月~二〇〇六年一月に起きた。

〇即ち、ボリビアの選挙によって、インディオ出身のエボ・モラレスが大統領に
選出されたのである。

〇その後、三年に亘って、このインディオ出身、エボ・モラレスは
ボリビア大統領の地位にある。

〇しかし、本書の著者、ワンカール(ラミロ・レイナガ)は、
二〇〇五年十一月、「殺人未遂」の件で逮捕され、二〇〇八年八月
ボリビアの裁判所(第一審)で懲役七年の刑の判決を受けた。

〇これは一体、何を意味するのか。

〇筆者(太田)が一九八二年、ラミロ・レイナガと始めて、東京で出会ったとき、
そしてその後の経過について、第一版の訳者、吉田秀穂さんの長文の解説に記述
されている。

〇ラミロは、二〇〇五年十二月に、本書スペイン語原文の第二版を刊行した。

〇この第二版には、第四章(約四十頁)が増補されている。

〇ラミロは、筆者の要請に応じて、この第四章のスペイン語原文を英訳して
筆者に送ってくれた。

〇筆者(太田)は、このラミロの英訳にもとづき、かなり詳しくその第四章の大意を、
解説の中に入れてある。

〇一方に、ワンカール(ラミロ)は、投獄され、
他方、エボ・モラレスはボリビアの大統領だと言う。

〇この対照!!

〇それは何を意味するのか。

〇このことは、筆者の巻末解説の中に詳述した。

〇ラミロは、
ボリビア国家は、燃やして灰にせよ!!
その灰の中から、コジャスーユが再生する!!
と主張して来た。

〇コジャスーユとは、
タワインティスーユの四つの地方の一つであり、
そのコジャスーユを、今、スペイン西洋強盗侵略者たちは、
ボリビアと称しているのである。

〇モラレスは、ボリビアを改革して、インディオの権利を拡大せんとする
改良主義である。

〇本書が、今、日本民族有志によって、熟読されることを希望する。

(了)

 




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