平成二十年(二〇〇八年)十二月二十八日(日)
(第二千六百五十回)
〇アイクは「グローバル・コンスピラシー」
(日本語版『恐怖の世界大陰謀』、三交社)の中で、
〇最近登場したカナダ在住の新しい注目すべき思想家D・リビングストーンの
「死に行く神々」を引用して、非常に高く評価している。
〇リビングストーンは、めずらしい経歴の思想家である。
〇彼はカナダの白人であり、キリスト教徒であった。
〇イルミナティの悪事を深く研究して行くうちにキリスト教は、すべての分派
について根底からして腐敗して居り、イルミナティサタニストの世界支配の道具と
化した、との結論に達し、
〇イスラムに改宗した。
〇そして多年の研究ののち、「死に行く神々」を出版したのである。
〇筆者はこの本を読んでいる。
〇しかし、リビングストーンはそのあと、二〇〇七年によりすぐれた著作
「イルミナティとテロリズム」を出版した(もちろん未邦訳)。
〇アイクは「グローバル・コンスピラシー」の中ではこのリビングストーンの著書
「イルミナティとテロリズム」を引用していない。
〇リビングストーンの見方は、要約以下の通りである。
(1)イルミナティの元凶は、天使団の三分の一を率いて、神々に反逆し、
天上界で大戦争を展開した、ルシファーである。
(2)ユダヤ・キリスト教はルシファーの一味に乗っ取られた。
(3)イスラムが出現すると、ルシファーの一味は、イスラムの内部にも侵入
し始めた。
(4)ルシファーの直系、イルミナティの本質はテロリストであり、つまり、
破壊主義者である。
(5)イスラム原理主義のテロリストなるものは、ユダヤ・キリスト教を支配
するイルミナティによってイスラム内部に作られた彼らの操作する作戦
部隊である、と。
〇ヘンリー・メイコウはユダヤ人であるが、ユダヤ教を捨てて、既成のキリスト
教徒もイルミナティのエージェントと化した、との結論に達した。
〇イエス・キリストは信仰する。
〇との立場からイルミナティサタニスト的陰謀と戦う立場に立っている。
〇このヘンリー・メイコウもリビングストーンを高く評価するのみならず、イスラ
ム教は全体として、イルミナティ支配下のユダヤ・キリスト教よりもはるかにす
ぐれている、とする。
〇ヘンリー・メイコウは、リビングストーンのようにイスラムに改宗はしないけれ
ども、にも拘わらずイスラムはユダヤ・キリスト教界全体がサタニスト化したと
してこれを捨てた、との立場にはリビングストーンと一致している。
〇メイコウ、リビングストーンのような西洋の思想家がイスラムを高く評価する多く
の根拠のうちで、主たるものを二つ、挙げれば、
(1)金利否定
(2)フェミニズム否定、
と成るであろう。
〇今後、ヘンリー・メイコウと同時にリビングストーンをも、精力的に研究すべき
思想家として、日本民族有志に紹介して行くこととする。
(了)
《注》
◎イスラム原理主義とそのテロリズムはすべて、ロンドンに本拠がある、と言う。
◎この事実は広く知られているが、リビングストーンの著書を消化することによって
すべてが氷解することに成る。
▼The Dying God:
The Hidden History of Western Civilization (June 14, 2002)
▼Terrorism and the Illuminati:
A Three Thousand Year History (April 3, 2007)
by David Livingstone
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