平成二十年(二〇〇八年)十二月二十四日(水)
(第二千六百四十六回)
○「國民新聞」編集部の原稿依頼に応じて、筆者は、同紙、
平成二十年十二月二十五日号に、
「コミンテルンの陰謀」についての小論を寄稿した。
○コミンテルンが仕掛けた陰謀は、無数に存在する。
○しかし、日本及び東アジアの運命を一変させた、
もっとも重要なコミンテルンの陰謀は、
○「日支闘争計画」であるだろう。
○「日支闘争計画」については、
○国際政経学会(昭和十一年~二十年)の月刊機関誌「猶太(ユダヤ)研究」
(昭和十八年)に掲載された、同会専務理事増田正雄論文が、根本文書である。
○この増田論文については、国際政経学会生き残りの明治四十五年生まれの
渡部悌治著「攘夷の流れ」(のちに成甲書房から『ユダヤは日本に何をしたか』
と改題して再版された)の中に、詳しく紹介されている。
○また拙著「ユダヤの日本占領計画」(絶版)にも詳述した。
○関心のある方は、これらの文献を参照のこと。
○要するに、
(1)日本と支那を全面戦争に誘導する。
(2)更に、そのあと日本と米国の全面戦争を演出する。
(3)最後に、ソ連が介入して日本にトドメを刺し、日支両国をコミンテルン、
ユダヤ、イルミナティのモノとする。
○と言う計画である。
○このくらいうまく行った陰謀は、
世界史上に、存在しないのではなかろうか。
○増田論文によれば、
コミンテルン、ユダヤ、イルミナティは、この日支闘争計画戦略の実施機関として、
IPR(太平洋問題研究所)を設立した、とある。
○IPRには、日本支部があり、それは「太平洋問題調査会」と称された。
○つまり、「コミンテルンの陰謀」の本体は、
コミンテルンの上部機関としての、イルミナティ(三百人委員会)である。
○筆者は、このテーマについては、一九九一年以来、約十冊の著書で論じている。
○「国際政経学会」(昭和十一年~二十年)は、
資本主義と共産主義は、ユダヤフリーメーソンの双頭作戦部隊である、
と言う、一応正しい認識を確立していた。
○にも拘らず、日本の国家権力中枢は、昭和二十年まで頑として、この説を
受け入れることを拒否した。
○この姿勢は、今なおつづいている。
(了)
【注】
◎敗戦まで、日本の権力中枢に、もっとも深く潜入し得たイルミナティの諜報工作員は、
「尾崎ゾルゲ事件」の尾崎である。
◎それでは、今の日本はどうか。
◎筆者は、今の時点で、「佐藤優」。
この人物は、尾崎にも匹敵する、とは言えないであろうが、まあ一応は、
イルミナティの対日高級諜報工作員ではないか、と疑っている。
◎月刊「國民新聞」は、現代の日本で唯一の「民族派」系の全体にまたがる新聞である
と聞いている。
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