平成二十年(二〇〇八年)十二月二十三日(火)
(第二千六百四十五回)
〇日本義塾十二月十七日の公開講義で、
〇 「タープレイはデリバティブの損失を千兆ドル~二千兆ドルと見積もって
いますが、詳細を教えて下さい」
〇と言う質問があった。
〇これは、もちろん、次の数年のうちに世界情勢の前面に出て来るであろう重大
問題であるが、時間の制約のために十七日の公開講義では、ごく要約的に説明
して終りとした。
〇まず、「デリバティブの損失」と言う表現は、正確ではないであろう。
〇「デリバティブ」は世界経済にとって、水素爆弾のようなものだ、と、
最近ヨーロッパで言われたことがある。
〇この言い方は、ややまともである。
〇経済的大量破壊兵器だ、とも言はれる。
〇これも、当っていないこともない。
〇しかしこれでは、一般の人間は、混乱させられるだけであろう。
〇デリバティブがそのような兵器であるとしたら、
〇最低限、次の問題が解明されなければならない。
(1)その「兵器」を製造させたのは何者か。
(2)その「何者か」は、いかなる目的でこの兵器を製造させたのか。
〇デリバティブは危険だ、
として、一九九〇年代ヨーロッパの一部の勢力は、批判し、警告した。
〇しかし、逆に一九九〇年代、
クリントン政権時代(一九九三年一月~二〇〇一年一月)の米国国家中枢
(大統領と財務長官、財務省)は、デリバティブの手法を全面的に展開させた。
〇この場合の米国財務省中枢は、ルービン、サマーズなどであり、
〇この時の米FRB総裁は、グリーンスパンである。
〇つまり、一九九〇年代に、
デリバティブを爆発的に増加させた陣営は、
〇 ウォール街
米FRB
クリントン政権と財務省中枢
である。
と成るであろう。
〇ブッシュ(息子)政権は、その政策を継承し促進した。
〇しかし、これは表面的形式的なお話である。
〇米FRBのオーナーは、ロスチャイルド(イルミナティ)である。
〇ウォール街は、ロンドン・シティ(イルミナティ)の指揮下にある。
〇クリントンは、ビルダーバーグ年次総会に招待されることによって、
米国大統領たるべき適格性を保証された。
〇つまり、要するに、狂気の如きデリバティブの爆発的増大は、まぎれもない、
イルミナティ奥の院(三百人委員会)の指揮下で、なされたのである。
〇それでは、イルミナティ(三百人委員会)は、
いかなる目的を以て、デリバティブと言ふ経済的大量破壊兵器を仕掛け
ようとしているのか。
〇この問題は、
コールマン博士が「三百人委員会」(一九九一年~二〇〇七年。五版がある)
によって、十八年前から、公然と全世界の人々に警告している。
(了)
【注】
◎アイク著「恐怖の世界大陰謀」(三交社、二〇〇八年十二月二十五日公刊予定)
の出版日が近付いているが、この本の出版販売について、「アマゾン・ジャパン」
の奇妙な動きがあると、読者から連絡された。この件は注目したい。
◎二〇〇九年三月頃、米国の著述家、政治分析家W・G・タープレイを日本講演に
招待することを目下検討中である。
|
Write a comment