平成二十年(二〇〇八年)十二月三日(水)
(第二千六百二十五回)
◯ヘンリー・メイコウ著
「イルミナティ——世界をハイジャックしたカルト」
二〇〇八年
Illuminati
The Cult that Hijacked the World
by Henry Makow Ph.D.
二百三十頁
◯本書は、イルミナティの陰謀の存在に目覚めた
ヘンリー・メイコウ(カナダ在住のユダヤ人学者)が
その研究の成果を、二〇〇〇年代初め以来、自分のホームページ(無料)に
ほぼ毎週、記事を投稿した、ざっと合計三百篇か、のうち約五十篇を選んで、
自費出版したものである。
◯年齢は五十才代、
◯ユダヤ人、と言うことでは、
日本在住のユダヤ人、ベンジャミン・フルフォード、
と、類似性がある。
◯しかし、この二人のユダヤ人の思想的水準は大いに異なる。
◯その相異点を比較研究、検討することは価値があるだろう。
◯まず、シオン長老の議定書(プロトコール)に対する態度である。
◯ヘンリー・メイコウは、
シオン長老の議定書の偽書説を否定する。
つまり、これは本物であると。
◯本書の巻頭は、「プロトコール(議定書)」第十一章から引用される。
〝ゴイムは羊の群れである。そして我々は彼らを狙う狼である。
狼が羊の群れを襲うとき、どうなるか。あなたは知っているであろう〟と
◯ヘンリー・メイコウの約三百篇の論評の中で、シオン長老の議定書について、
三十篇くらいはあるのではなかろうか。
◯メイコウは徹底的にこれを研究し、
この文書の本当の著者は、
ロスチャイルド家の一人であるとする。
◯そして、もっともありそうな著者は、
ロンドン・ロスチャイルド家の二代目、と推定する。
◯それでは、ベンジャミン・フルフォードは、この問題に
どのように対処しているか。
◯筆者は、今のところ、詳しく調べていない。
読者有志に調査の協力を要請したい。
◯このひとが、
シオン長老の議定書偽書説を宣伝しているようであれば、
◯このひとが、
れっきとした「イルミナティの走狗」の一匹、であることは自明である。
◯しかし、この問題は今後調査する必要があるだろう。
◯本書は、日本民族有志にとって、
緊急に読むべき必読の書の一冊である。
◯日本語版の出版が期待される。
◯但し、本書には種々な欠陥と限界もある。
◯ちなみに、このひとが、どのようにして、
ユダヤ人でありながら、
イルミナティの陰謀に気付き、それを告発し、警告するようになったか。
◯それは「フェミニズム」がイルミナティの陰謀であることを
発見したことであるという。
"Cruel Hoax: Feminism and the New World Order (2007)"
(了)
【注】
◎メイコウの本書
"Illuminati: The Cult that Hijacked the World"
日本義塾出版部でも取り扱います。三千円プラス送料
但し、時間が若干かかります。
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