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マスコミが、先走って誤報した「年金テロ」は、
実は、三十年以前、もと野良犬〝自分の家族〟を保健所に殺された、
その仇討ちであったと。
この事件は何を意味するのか。

公開日時:2008年11月27日 00時20分
更新日時:2009年02月08日 21時02分

平成二十年(二〇〇八年)十一月二十六日(水)
(第二千六百十八回)


◯しばらく前から、今の日本の時代が、
 昭和初期のテロリズムの時代に似て来ている、
 と、色んな人によって、話され、予測されて来た。

◯最近、何者かによって、元厚生次官二人が襲撃されたとき、
 マスコミは、先走りしてそれを、「年金テロ」と名付けている。

◯ところが、犯人が警察に出頭して、
 これは、少年時代、飼犬を保健所によって殺された、
 そのことに対する仇討ちである、

◯と自供した、と言う。

◯これはすべての日本人の意表を突いた。

◯しかし筆者(太田)はそうではない。

◯筆者は、ただちに、二つのことを連想した。
 
 ◎一つは、天武天皇の殺生肉食禁断の詔勅であり、
 ◎二番目にサヴィトリ・デヴィの「人類を弾劾する」である。

◯もちろん、この事件の犯人は、
 天武天皇の殺生肉食禁断の詔勅も、
 サヴィトリ・デヴィの「人類を弾劾する」も、
 何にも知らないであろう。

◯まして、現在の日本人一億二千万人に於いておや。

◯ここでは、この問題に立ち入ることはしない。

◯しかし、明らかに今度の事件は、
 すべての日本人を、なんらかの程度で震撼させたであろう。

◯つまり、思いもかけない方向から、
 「テロ」がやって来たのである。

◯この事件は、
 いかなる意味でも今の日本の時代思潮である、
 私利私欲、物欲、私怨、恨み、個人主義……
 の結果ではない。

◯この事件は、古い日本、古代日本、闇の中に封印された
 伝統的日本から噴出した。

◯と、筆者は直観した。

◯今回の事件は、
 昭和初期の昭和維新のテロリズムと、根本的に異質である。
 ことは、自明であろう。

◯将来、日本に生まれる地球維新は、その源泉は、
 かつての明治維新、昭和維新と、まるで別のものであり、
 また、そうでなければ、決して発生しないであろう。

(了)


参考文献

◎太田龍著「殺生肉食禁断の詔勅」(コピー本)
◎太田龍著「家畜制度全廃論序説」(コピー本)

 




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