平成二十年(二〇〇八年)十一月二十日(木)
(第二千六百十二回)
◯ウェブスター・G・タープレイ著、太田龍監訳、解説
「オバマ、危険な正体」(オバマ-ポストモダンクーデター」
成甲書房、十一月二十八日出版予定。定価千九百円プラス税。
◯W・G・タープレイは、アメリカ国内では、反体制的、独立左翼的、反(米英)
帝国主義的左翼のベテラン調査ジャーナリストとして著名であるが、
◯日本で紹介されるのは、この翻訳が最初である。
◯欧米の「左翼」には、
(1)イルミナティ三百人委員会のヒモ付きエージェントとしての左翼。
その実例は、
ノーム・チョムスキー
欧米の社会民主党、社会党、労働党、フェビアン協会など。
(2)イルミナティのヒモ付きでない、一匹狼的な独立左翼。
ニセモノでない本心からの反資本主義的、反帝国主義的左翼。
W・G・タープレイは、その典型である。
◯この二種が存在する。
◯日本人は、まず、二種の左翼の違いを識別することを学ばなければならない。
◯それでは、日本の「左翼」どうか。
◯日本に存在する「左翼」、その殆んどは、イルミナティのヒモ付きである。
◯ヒモ付きでない、独立的な左翼。
これは例外である。
◯従って、日本で、好まれるタイプの欧米左翼は、イルミナティの手先であること
が一見して明白な、ノーム・チョムスキーである、と成るのである。
◯W・G・タープレイは、日本の「左翼」陣営から見れば、いはゆる「陰謀論者」の
一種、と見えるかも知れない。
◯しかし、欧米の水準でみれば、彼は「陰謀論者」ではない。
◯タープレイは、オバマ現象を
ブレジンスキーとハンチントンから解釈する。
◯タープレイによれば、ハンチントンは、
ブレジンスキーの「部下」、である(百四十二頁)。
◯しかし、今の日本には、タープレイのこの規定の意味がすぐに理解できる人は
存在しない。
◯本書の読者は、まずこのあたりから、真剣に考えてほしい。
(了)
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