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W・G・タープレイのオバマについての第二作。
「オバマ―非公認伝記」(第一版、四百三十頁プラス索引、二〇〇八年九月ディジタル版、十月刊)(増補第二版、五百九十五頁、二〇〇八年十一月刊予定)

公開日時:2008年11月09日 22時35分
更新日時:2009年02月27日 23時17分

平成二十年(二〇〇八年)十一月九日(日)
(第二千六百一回)

◯W・G・タープレイ著「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月)
については、この六月以来、当時事寸評と週刊日本新聞紙上で、繰り返し、
紹介し、論評して来た。

◯タープレイは、そのあと、すぐに「オバマ―非公認伝記」の執筆に取りかかり、
二〇〇八年九月には、ディジタル・アドバンス・レビュー版を出して居る。

◯これは印刷製本される以前に批評を求めてコンピューター上に発表された版、
のことであろう。

◯印刷製本された版は十月に入って、以後は最近、出たもののようである。
四百三十頁プラス索引。

◯出版社は「プログレッシブ・プレス」

◯この出版社によれば、

◯タープレイはこの本の増補第二版を書き上げつつあり、それは五九五頁、十一月
出版(十二月市販)、とのことである。

◯多分、この第二版は、十一月四日の選挙と、その結果が出たあとの記述を増補したも
のであろう。

◯我々はこの増補第二版が上梓され次第、それを検証するであろう。

◯W・G・タープレイは、彼自身の立場は「左翼」であると言う。

◯にも拘わらず、ここに重大な矛盾が生じる。

◯タープレイは、オバマを、
イルミナティ(タープレイの言い方では三極委員会)のポーン(チェスのコマ、傀儡)
であり、ポストモダンファシストであり、人類を第三次世界大戦に導き、ひいては英米
帝国主義の次の百年の世界覇権を保証する使命を、ご主人さまから与えられて居る、
と規定する。

◯ところが現代アメリカの「左翼リベラル」に於てオバマは彼らのメシアである。

◯つまり、アメリカの「左翼リベラル」全体と、「左翼」として自己規定するタープレイ
は敵対関係にあるわけだ。

◯この矛盾は何を意味するのか。
これは、いかに説明さるべきなのか。

◯これはここでは省略する。

◯タープレイの「オバマ―非公認伝記」の第一版(二〇〇八年九月、十月)は、大判
四百三十頁プラス索引。

◯活字がびっちり詰まっている。

◯本書については、週刊日本新聞五百六十二号(20.11.17)以降、紹介論評記事を連載
する。

(了)

 




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