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コジャスーユ(ボリビア)、ワンカール(ラミロ・レイナガ)から
エボ・モラレスボリビア大統領に、ワンカール(ラミロ・レイナガ)免責恩赦を要請する署名運動を日本人有志が、展開することを求める。

公開日時:2008年10月30日 00時12分
更新日時:2009年02月28日 00時11分

平成二十年(二〇〇八年)十月二十九日(水)
(第二千五百九十回)

◯二〇〇八年十月二十九日付けで、ボリビアのワンカール(ラミロ・レイナガ)
から、私(太田)あてに次のeメールが送られて来た。

◯以下にその大意を、詳しく紹介する。

 

■(南)アメリカインディオの著述家、ワンカール・レイナガに七年間投獄の
判決が出された。■


MITKA(ボリビアの最初のインディオの政党トゥパック・カタリ[tupaj
katari]インディオ運動)の共同設立者。CISA(南米インディオ評議会)の
最初のコーディネーター。そしてその最初の国連への代表。数冊の著作の著者。
その中に、"タワインティスーユ-五世紀間のスペインに対するインディオ
の戦争の歴史"が含まれる。

五百頁のこの本は、ボリビア、ペルー、メキシコ、スペイン、そして日本で
出版された。それは、アンデスについての最初の西洋植民地侵略者によらない、
インディオによる歴史である。

ワンカールのことばは、常に激しい。
"ボリビア、二百年存続しているこの旧植民地国家は、消滅しなければならない。
そして、数千年も存続したコジャスーユの文明は再生しなければならない、と。

しばしば、彼は、ボリビア人であることを恥とし、彼がケチュア・インディオで
あることを誇りとする。


(注。『ボリビアは二百年』とは、どう言うことか。スペインの中南米侵略と
支配には、五百年の歴史があるのではなかったか。ワンカール[ラミロ・レイナガ]
の『タワインティスーユ-インディオの五百年のスペインに対する戦争』によれ
ば、スペインは、三百年で、インディオの戦いによって、中南米から追放された。
そしてそのあと、スペイン帝国の継承者としてのクリオージョの共和国が作られた。
その歴史は約二百年、である。ボリビアはその一つである)

以上が、ワンカール、ラミロ・レイナガの人物の説明である。


■この「事件」の「事実」の説明■

それは明確で単純である。
二〇〇五年三月、この本"タワインティスーユ"の二つの章が著者の知らないとこ
ろで出版された。三月から十一月まで、彼(ワンカール、ラミロ・レイナガ)は、
この泥棒(盗賊)との友好的な解決に到達しようと努めた。

この著作権侵害現行犯の盗賊は、ワンカールによれば、20才は若く背が高く、肉体的に
強力で、その態度は、ますます威嚇的に成って来た。彼の目的は、十分に、明白
であった。著者(ワンカール・レイナガ)を脅迫して、彼(ワンカール)を脅迫で、
麻痺させることであった。彼は、決心した。もしも、恐怖を感じなければならない
者が居るとしたら、それはこの盗賊(ワンカールの著作権侵害の犯人)でなければ
ならない、と。

二〇〇五年十一月九日、午前十時、彼(ワンカール)は、盗賊と対決した。
このときは、武装して、地面に広げてある本の上を超えた。このことは、彼(ワン
カール)が、盗賊を殺すつもりがなかったことを、証明している。盗賊の方が、彼
(ワンカール)を殺すつもりがあったのである。怒った群衆を武器として利用し、
著者(ワンカール)を殺そうとした。
.....................
群衆は、ワンカールを襲った。............
彼(ワンカール)が、リンチにされたとき、彼は、絶対に自衛のために四発の銃弾を
発射した。未知の二人と盗賊は、病院に運ばれた。四十八時間以内に彼らは病院から
歩いて帰った。

ワンカールは、このようにして、奇跡的に自分の生命を守った。
しかしながら、すべての法律と規準に違反して、彼(ワンカール)は、二カ月間、
投獄された。

彼(ワンカール)は、毎週二回、そのあと、毎月二回、二年以上に亘って、検察当局
の法廷に出廷しなければならなかった。そして、今、彼(ワンカール)は殺人未遂の
罪で七年間の投獄の刑の判決を下された。
彼(ワンカール)こそ、殺人未遂の被害者であるにも拘らず。
七十才に近い彼(ワンカール)の年令では、それは死刑を意味する。

彼(ワンカール)の本当の敵は、貧しい街頭の古本商人ではない、
彼(ワンカール)の本当の敵は、スペイン植民地主義国家権力である。
このスペイン植民地権力は、彼(ワンカール)を、彼ら自身の法律に違反して、処罰
しようとしているのである。

我々のブラザー(ワンカール)は、本当の政治的囚人であって、我々の援助を必要と
している。ワンカールに連帯する国際委員会を支持するあなたのメッセージを日本の
ミスター・オータに送って下さい。
(mikisol@mui.biglobe.ne.jp)

我々が、ワンカール支援の何人かの日本人のメッセージを受けとったとき、我々は、
ボリビアのインディオの大統領に対して、ワンカールへのインダルト(特赦免責)を
発するよう、要請するであろう。

二〇〇八年十月二十七日 

 

◯ワンカール(ラミロ・レイナガ)の要請は以上の通りである。

◯つまり、ボリビアのインディオ出身のエボ・モラレス大統領が、大統領の権限で、
ワンカール(ラミロ・レイナガ)を免責し、恩赦を与えるように。
日本の有志が要請するように、と。

◯エボ・モラレスボリビア大統領へのこの要請分を送ることに賛同される有志は、

(1)eメールで、
(2)手紙で、
メッセージをお寄せ下さい。

◯我々は、このメッセージを、在日ボリビア大使館を通じて、モラレスボリビア大統領に
届けるであろう。

◯とりわけ重要なことは、

(1)日本人の「弁護士」が、弁護士の資格を明記して、このメッセージ発信に
参加していただくこと。

(2)日本人の国会議員、地方議員、地方の市町村長についても右に同じ。

(3)日本人の宗教家(神道、仏教、など)についても右に同じ。

(4)日本人の医師についても右に同じ。

以上。

(了)

 




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