平成二十年(二〇〇八年)十月二十一日(火)
(第二千五百八十二回)
◯ my first days in the white house
by michal collins piper
二〇〇八年九月、二〇八頁。
(『ホワイトハウスでの私の最初の日々』、マイケル・コリンズ・パイパー著)
◯これは、M・C・パイパーの近未来政治小説である。
◯その基調テーマは、「第二 アメリカ革命」。
◯日本人の中で、
アメリカ人が、これから「第二 アメリカ革命を起こすだろう」又は、
「第二 アメリカ革命を起こすかも知れない」。
◯と、本気で信じている者は、唯の一人も存在しないだろう。
◯筆者(太田)を唯一人の例外として。
◯そもそも、日本人は、ペリー以来、
◯「アメリカ革命」など、完全にアタマにない。
◯アメリカ人が、「革命」を起こした。
◯という、歴史そのものを、断じて認めない。
◯いや、アメリカ革命のみならず、
◯日本人は、「革命」なるものを、断固として拒否する。
◯何故か。
◯何故なら、日本には「革命」は存在しないからである。
◯日本は万世一系・・・・・・・・・だと、
◯あらゆる「革命」を日本人は忌避する。
◯最初のアメリカ革命がアタマにないならば、「第二のアメリカ革命」など問題外で
あろう。
◯従って、M・C・パイパーのこの新著「マイ・ファースト・デイズ・イン・ザ・ホワイトハウス」
を、しっかりと読み切ることは、日本人が、この「万世一系の天皇、皇室......」のタブー
と呪縛から解放されるための、必須の條件である。
◯近代(幕末以降現代まで)、この万世一系のタブーと呪縛から解放されていた日本人は、
たった一人しかいない。
◯それは、西郷隆盛であり、
◯この西郷が戦乱の中で殺されているのも、当然かも知れない。
◯パイパーのこの新著の日本語版が出版されることを待望する。
(了)
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