平成二十年(二〇〇八年)十月十八日(土)
(第二千五百七十九回)
◯ 「モラレスのいはゆるインディオ大統領政権が三年間統治している現在、
ヨーロッパ家系の百家族が、今なおボリビアの耕作可能な土地の八十パーセント
を所有している」
(ジェームス・ぺトラスのニューズレター、2008年10月13日)と。
◯インディオ出身のモラレス大統領の統治の三年間、とは、
二〇〇六年一月から、二〇〇八年十月まで、を意味する。
◯正確には、それは、二年九か月と少々。
◯ボリビアの耕作可能な土地の八十パーセントを所有している、白人家系の百家族。
◯これは何者か。
◯これは、西暦一五三〇年代、スペインの侵略強盗集団直系のスペイン帝国主義の
ボリビア支配権力中枢であろう。
◯このボリビア「百家族」の歴史。
これを、調べなければならないだろう。
◯この百家族の土地を没収することは、本当の意味での革命を意味する。
◯それは、ラミロ・レイナガの父親ファウスト・レイナガ(一九〇六年~一九九四年)
の五百頁のスペイン語大著「インディオ革命」(一九七〇年)、によって揚げられた
「インディオ革命」を意味する。
◯しかし、それでは、エボ・モラレス大統領とは何者か、
モラレスのインディオ政権とは何者か、
◯このニューズレターの発行者、ジェームス・ぺトラス(james petras)
このアメリカ人ジャーナリストの思想的立場は、マルクス主義左翼、或いは更に、
独立的一匹狼的左翼、と言うことらしい。
◯しかし、この件については、今後調査したい。
◯ぺトラスは、
ラテンアメリカのエコロジー的、インディオ的運動を分析するためには、
二つの対立する方法が存在する。
一つは、リベラル派であり、
もう一つは、マルクス主義派である、と。
◯この基準でみると、
エボ・モラレスはリベラル派、であり、そしてプチブルジョア的である、とされる。
◯いはゆる、ラテンアメリカに於けるNGO(非政府組織)。
これは、欧米帝国主義の手先である、と、ぺトラスは言う。
◯これはあたり前の定義であろう。
◯モラレスのMAS(社会主義行動党。社会主義への行動)は大衆闘争には、
何の役割も果たして来なかったと、ぺトラスは言う。
◯モラレス政権の性格は、
「プチブルジョアインディオリベラルデモクラシー」である、と。
◯つまり、ぺトラスの見方からすると、モラレスとその党派(MAS)は、左翼ではない。
それは、リベラル派であると。
◯ぺトラスのこのかなり長い論文は、後日、邦訳して週刊日本新聞紙上により詳しく、
日本民族有志に紹介したい。
(了)
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