平成二十年(二〇〇八年)十月七日(火)
(第二千五百六十八回)
◯「アメリカン・フリープレス」紙、2008年10月13日号によれば、
◯マイケル・コリンズ・パイパーの「政治小説」
「私のホワイトハウス(大統領官邸)に於ける最初の日々」
my first days in the white house
◯この本が、アメリカンフリープレス紙から出版されたと。
◯これはフィクションである。
◯米軍のクーデターをきっかけとする緊急事態が展開される中で、M・C・パイパーが
米国大統領に選出される、と言う近未来的小説である。
◯ちなみに、この本の題名「マイ・ファースト・デイズ・イン・ザ・ホワイトハウス」は、
ヒューイ・ロングが暗殺されたのち、一九三五年に出版された彼の遺著の題名である。
◯ヒューイ・ロングについては、ユースタス・マリンズのモノグラフがあり、
この重要なモノグラフは、機会があれば、邦訳したい。
◯「アメリカン・フリープレス」紙は、本書のテーマを、次のように紹介する。
◎ブッシュ=ネオコンがイランを攻撃する。
◎米軍が公然と反乱する(クーデター)。
◎ブッシュ政権の崩壊。
◎パイパー新政権の登場。
◎民衆に奉仕する内閣。
◎戦争犯罪人の処罰。
◎マスコミの戦争犯罪共犯者の処罰。
◎イスラエルの滅亡。
◎シオニスト権力の崩壊。
◎革命が全西洋(ザ・ウエスト)に広がる。
◎ロスチャイルド帝国の解体。
◎金権独裁寄生体の崩壊。
◎連邦準備制度による通貨発行独占体制の清算。
◎アメリカの家族農家の救済。
◎健康保険制度の本物の改革。
◎代替医療の勃興。
◎民族主義の国際的勝利。
◎NWOの生体解剖。
◎戦争に対するグローバルな宣戦布告。
◎アメリカと新しいロシアが同盟国と成る。
◎二大政党による独占の廃止。
◎ペテンとごまかしを許さない新しい選挙制度。
◯要するにこれは、「アメリカ第二革命」だと言う。
◯これは日本人が受け取るような単なる、エンターテインメント、読みもの、
ではない。
◯「世界」2008年11月号、210頁以下、
米谷ふみ子と言う、アメリカに長く住んでいる作家の、
「ファシズムの危険-日本とアメリカ」。
◯これは重要であるだろう。
◯日本は、時が来れば、あっという間にファシスト化するだろう。
◯しかし、アメリカは、容易にファシズムにならない、
と、米谷ふみ子さんは言う。
◯アメリカで、米谷さんの息子が、国旗に宣誓することを拒否したら市の教育委員会
に呼ばれた。
◯しかし、市の教育委員会は、憲法で彼に信条の自由があると校長に説明し、
それで終わりに成った、と。
◯NBCテレビトークショウで、街角で人を止めてアメリカの国歌を歌って下さいと
マイクロフォンを突き付けていく、十人くらい試みたが、誰一人として歌詞も知ら
なければ節も知らないのである。また、節を聞かせても「それはなんですか」と
きょとんとしている、みんな大笑いして終わっていた......と。
◯「これを見て私はアメリカは容易にはファシズムにならない要素がある」と。
◯このように見てくると、西南戦争によって西郷隆盛と西郷軍が消滅させられた後の
日本人は「羊の群れ」である、と言はざるを得ない。
(了)
【註】
◎ちなみにアメリカ憲法には、
全市民は、国家とその権力者が暴君となったとき、武装してこの暴君を打倒する
権利がある、としてある。
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