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ワンカール(ラミロ・レイナガ)曰く。
「ネイション(民族)は永遠に文明である。国家(ステート)は、そうではない」と。

公開日時:2008年10月05日 00時58分
更新日時:2009年02月27日 23時42分

平成二十年(二〇〇八年)十月四日(土)
(第二千五百六十五回)

◯ワンカール(ラミロ・レイナガ)は、彼の主著
   「ケスワイマラ人のスペインに対する五百年戦争」(初版、一九七九年、
   スペイン語版ボリビア。日本語版第一版、一九九三年)の、

◯増補第二版(二〇〇五年十二月、スペイン語版、ボリビア)は、第一版は、
   一、二、三章と、三つの章(過去、現在、明日)で構成されているのに対し、

◯「第四章」が増補されている。

◯その第四章のスペイン語原文を、ラミロ(ワンカール)自身が英訳して、
   九月二十七日筆者にeメールで送ってくれた。

◯その第四章の第七部は、

◯「アンデスのネイション(民族)は、ボリビア国家に敵対する」

◯ネイション(民族)は永遠に文明である。
   国家(ステート)は、そうではない。

◯と題されている。

◯その第七部の第一項は、「パトリオット・インディアン」曰く。

    ◇インディオの奴隷は叫ぶ。
       "ボリビア万才!"
       "ロング・ライフ・トゥ・ボリビア"

    ◇インディオの戦士(ウォーリャー)は叫ぶ。
        "ハジャジャーウ(ロング・ライフ)コジャスーユ!"

◯つまり、インディオの戦士は、
   「コジャスーユ万才!」と叫ぶと。

◯  ハジャジャ
       jallalla
       万才!

◯タワインティスーユの時代、今のボリビアは、コジャスーユ(kollasuyu)と
   呼ばれていた。

◯ここには、根本問題が明確なかたちで提出されて居る。

◯ここに、ワンカール(ラミロ・レイナガ)の本質的立場が示されて居る。

◯「コジャスーユはネイション(民族)であり、ボリビア国家は、ネイション(民族)
   なき国家である」と、ラミロは言う。

◯「アンデスのネイション(民族)と、ボリビアの国家の間の違いは、巨大である......」
   と。

◯ここに、
   「タワインティスーユ復興の戦いを支援し、連帯する会」(仮称)の、
   根本的問題が存在する。

◯まず、この根本問題を理解しよう。

◯この根本的立場は、もちろん我々日本民族にも適用される、

◯するとそれはいかなるかたちで、我々の前に立ち現はれるのか。

(了)


◯「タワンティンスーユ復興の戦いを支援し連帯する会(仮称)」
   第一回準備会のご案内。


   ◆日 時  平成二十年十月十二日(日曜)
                午後二時~四時(開場、午後一時半)

   ◆会 場  文京シビックセンター、三階C会議室

   ◆主催者  「日本義塾」として表記

                日本義塾
                東京都文京区白山5-35-12 太田龍
                電話03-3813-7825

   ◆資料代  千円

   ◆予約申し込みは、日本義塾出版部へ、
      eメール(注文フォーム)、電話、はがきで。

 




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