Home » 太田龍の時事寸評 » 第二千五百六十四回


進行そして加速中の米国金融体制の崩壊と、そこから生じる米国政治の新しい分極化を、W・G・タープレイが展望する。

公開日時:2008年10月04日 00時38分
更新日時:2009年02月27日 23時41分

平成二十年(二〇〇八年)十月三日(金)
(第二千五百六十四回)

◯ウエブスター・G・タープレイの「オバマ-ポストモダン・クーデター」
(二〇〇八年六月)の日本語版は、成甲書房によって翻訳が進行中であり、

◯十一月には、上梓されるであろう。

◯この本を、タープレイが執筆を完了したのは、二〇〇八年三月である。

◯しかし、三月から僅か半年で、情勢は、著しく変動して居る。

◯この半年余の間に、タープレイは、幾つかの重要論文を公表しているが、

◯その中で、最も重要な論説は、二篇ある。

◯即ち、

(1)「レンズ・コム」、二〇〇八年七月二十日に公表された
「アメリカの対イラン・イラク政策の転機は、ブレジンスキーによる
再度のワシントン支配を示唆する」
(この論文は、『週刊日本新聞』554号、555号、556号と三回に
亘って連載された。そして最後の第四回は557号〈20.10.13号〉に掲載
される予定である)

(2)「レンズ・コム」、二〇〇八年九月二十三日~九月二十七日と、
四回連載された。これは、未邦訳である。

◯この二篇を「オバマ-ポストモダン・クーデター」に追加すれば、その日本語版の
読者は、深くそれを読み込んで行く能力があれば、

◯世界情勢と、今、何をすべきか、

◯それが一望の下に見えて来るであろう。

◯九月二十三日~九月二十七日のタープレイ論文は言う。

◯デリヴァティブの救援を支持する者は、アメリカの二十八%であるに過ぎない。
三十七%は反対し、
三十五%は、分からない、と。
(ラムーセン、九月二十二日)

◯適切な政治方針を打ち出せば民主党と共和党は瓦解する。

◯そして、一方に、オバマを中心とするプロウォール街救出賛成党と、

◯他方に右翼共和党、リバータリアン、労働階級民主党に支持されたプロ中産階級、
プロ労働階級、反救出党へ、

◯この二極が出現すると。

◯後者の指導者は、
マケインか?
ヒラリー・クリントンか?
それとも、他の誰かなのか?

◯それは、間もなく分かるであろう。

(了)

 




Write a comment

  • Required fields are marked with *.

If you have trouble reading the code, click on the code itself to generate a new random code.
 

Home » 太田龍の時事寸評 » 第二千五百六十四回