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W・G・タープレイの、二〇〇八年九月二十三日~二十七日の四篇の重要論文の要点。
マケインもまたウォール街の犬の中の一匹に過ぎないことを自己曝露した、と。

公開日時:2008年10月02日 23時56分
更新日時:2009年02月27日 23時39分

平成二十年(二〇〇八年)十月二日(木)
(第二千五百六十三回)

◯W・G・タープレイは、米国の会社システムの破壊と崩壊が表面化した二〇〇八年
九月二十三日から九月二十七日にかけて、四篇の重要論文をインターネット上に
公表した。

◯これは、タープレイの了解を得て、なんらかのかたちで、日本語に翻訳し、
日本民族有志に紹介したい。

◯ここでは、その幾つかの要点を簡潔に列記する。

(1)米国政府ブッシュ政権とFRBなどの米国金融当局による、ウォール街
緊急支援のために七千億ドルを支出する議案に対して、米国民の三分の二は
強く反対して居る。

(2)全米国民のゼネストによって、このウォール街救援策を粉砕する行動に立ち
上がるべき。

(3)ここで、W・G・タープレイが「ゼネスト」を言う。
このゼネストは、いわゆる「政治的ゼネスト」であることは明白である。

(4)オバマは、ウォール街のイヌ、ウォール街の傀儡であるから、
ウォール街救出策に賛成するであろう。

(5)マケインはどうか。

(6)マケインが米上院で、この七千億ドル法案に「反対投票」を行うなら、
マケインは、米国民多数の支持を得て、大統領選挙に勝利するであろう。

(7)しかし、マケインは、ウォール街に屈服し、ウォール街のご主人さまに
尻尾を振った。

(8)かくして、米大統領選に於ける、マケインの敗北とオバマの勝利は、
保障された。

(9)この結果、オバマ政権の下で、米国は、ファシスト独裁国家暗黒時代へと
転落して行く、と。

◯W・G・タープレイのこの論旨は、概ね、正しい。

◯W・G・タープレイは、今日の世界金融体制崩壊の核心問題としての、
デリヴァティブ問題を取り上げる。

◯この問題でのタープレイの論旨は次の通り。

◯現在、全世界で、デリヴァティブの総計は、

1000X10億ドル
これは、一千兆ドル。
quadrillion ドル、とも表記される。

◯quadrillion は、英国、ドイツと。米国、カナダ、フランスと。
二つの異なる表記法が使用される、と。

◯ 英国、ドイツでは、10の24乗。
米国などでは、  10の15乗。
10の15乗とは、一千兆である、と。

◯かつて、フランスのシラク大統領は、デリヴァティブは、金融界のエイズである、
と述べたと。

◯W・G・タープレイは、デリヴァティブをただちに非合法とし、それらの取り引きの
すべてを無効とし、抹殺せよ。
と、主張している。

◯それはその通りである。

◯筆者は、一九九五、六年頃の著作(日本文芸社刊、絶版)の中で、全く同じ趣旨の
ことを述べて居る。

◯この問題については、九月二十六日の日本義塾公開講義
(イルミナティがブレジンスキー/オバマに与える任務)、
その他を参照のこと。

(了)

 




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