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インディオ出身のエボ・モラレスボリビア大統領の国連総会での演説(二〇〇六年、二〇〇七年、二〇〇八年)を、しっかりと日本人有志が検証する必要。

公開日時:2008年09月27日 00時30分
更新日時:2009年02月27日 23時31分

平成二十年(二〇〇八年)九月二十六日(金)
(第二千五百五十七回)

◯「カウンター・パンチ」と言う米国で発行されている有名なニューズレター。

◯その二〇〇六年九月二十二日号。

◯ここに、インディオ出身のエボ・モラレスボリビア大統領の国連総会演説の英文が
公表されている。

◯二〇〇「六」年。
これが、二〇〇「八」年の誤植でなければ、これは、二年前である。

◯つまり、二〇〇六年一月インディオが始めて、合法的な選挙で多数を得て、
ボリビア大統領に選出された、そのエボ・モラレス大統領が、

◯国連総会で演説をしたわけである。

◯二〇〇七年九月にも、そして、二〇〇八年九月にも、
インディオ出身のモラレスボリビア大統領が、国連総会で演説した筈である。

◯しかし、筆者の記憶では、日本のマスコミは、この「一大事件」を
しっかり、日本人に伝えて居ない。

◯このモラレスボリビア大統領の国連演説が、日本語に翻訳されているのかいないのか。
我々は、それをまだよく調べて居ない。

◯我々は、週刊日本新聞、そしてとりわけ八月十六日に設立された、
「タワンティンスーユ(タワインティスーユ)の復興を支援し連帯する会(仮称)」は、

◯二〇〇六年以降の国連総会での、インディオ出身のエボ・モラレスボリビア大統領の
演説を、日本語で日本民族有志に紹介するために努力するであろう。

◯エボ・モラレスは、演説の冒頭で次のように述べている。

◯ address to the united nations
we need partners, not bosses
by evo morales
http://www.counterpunch.org/morales09222006.html

it is an enormous satisfaction to be here present, representing my people,
from my homeland, bolivia and especially the indigenous movement.

(私の故郷たるボリビアと、そしてとりわけインディオ原住民の運動、私の同胞を
代表して本総会に出席し得ることは、大いなる満足とするところである。)

◯エボ・モラレスは、この冒頭のことばに続き、

◯この五百年の間、見下され、時には野蛮人か、動物とみなされ、或る地域では、
絶滅の対象として宣告されたのち、

◯そして、この五百年の戦いののち、我々は、今、ここにいる。
と述べて居る。

◯しかし、
「ブルームバーグ・コム」のニュース(二〇〇八年九月二十四日)によれば、

◯今、米国は、ボリビアのこの情勢を、もはや放置はしないと言う。
つまり「ボリビアに介入する」わけである。

◯米国政府は、モラレス政府に敵対するハードライン(強硬姿勢)を強めつつある、
と。

◯エボ・モラレスは、二〇〇六年九月の国連演説の中で、

◯ 私は母親から聞かされて育った。
私の母親がボリビアの都市に出て来たとき、
母親は、つまりインディオは、
都市の大通りの歩道を歩く権利がなかったと。

◯これは五十年か六十年前の話であろう。

◯ボリビアでは、インディオは、
ねずみのようにこそこそと白人から逃れるようにして歩いたわけである。

◯この状況が、なんとなく消えたわけではない!!

◯インディオは、五百年、西洋サタニスト植民地侵略者に対して、戦いつづけた!!
と。

◯そして、今「アメリカさま」は、
ボリビアからインディオの大統領が出てくるとは目ざわりだ!!
とおっしゃる。

◯そして魂の底まで腐り果てた我々日本人は、このアメリカさまを三拝九拝!!
しているのだ。

(了)

 




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