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なぜ、今、イルミナティにとって「アフガニスタン」が重要なのか?!
日本人にはなんにも分からないが、しかしここにはきわめて深刻な世界情勢の中核的問題が潜在する。

公開日時:2008年09月24日 23時47分
更新日時:2009年02月10日 23時12分

平成二十年(二〇〇八年)九月二十四日(水)
(第二千五百五十五回)

◯最近、産経新聞の一面と二面と二頁に亘って、新聞としては異常な「大論文」を、
岡本なんとか、と言う、もと日本の外務省官僚が発表した。

◯日本はアフガニスタンから逃げてはならない!!

◯だと言う。

◯更に、その少しあと米国のアーミテージが全く同じ趣旨。

◯日本はアフガニスタンから逃げてはならない!!
と、お説教をたれた。

◯お説教、と言うよりも日本民族に対する露骨な脅迫である。

◯何故、アフガニスタンがそれほど、重要なのか。

◯その重要性は、W・G・タープレイ著
「オバマ-ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月刊)。
この著作以外のところでは、説明されていない。

◯タープレイのこの本の日本語版は、二〇〇八年十一月、成甲書房から出版される
予定である。

◯タープレイの論旨は、平成二十年六月以降週刊日本新聞、及び「時事寸評」で
二、三十回、紹介した。

◯ここには、イルミナティサタニスト世界権力中枢。

◯その奥の院、としての三百人委員会。

◯この次元で決定された新路線が問題である。

◯この新路線は、三百人委員会の最高水準の世界戦略家たるブレジンスキーの
近年の著作、とりわけ、二冊の著作の中に展開されている。
即ち、

(1)「グランド・チェスボード」(1997年10月)
(邦訳『ブレジンスキーの世界はこう動く-21世紀の地政戦略ゲーム』
日本経済新聞社1997年刊)

(2)「セカンド・チャンス」(2007年3月)
(邦訳『プッシュが壊したアメリカ-2008年民主党大統領誕生でアメリカ
は巻き返す』徳聞書店2007年刊)

である。

◯この二冊の著作の中で、結局のところ何が問題とされているのか。

◯それは、二十世紀初頭に提出された「三百人委員会」の正式会員である
「マッキンダー地政学」の総仕上げである。

◯これは要するに、

◯米英世界帝国によるロシアの占領であり、ロシアの抹殺である。

◯米英帝国の世界支配の完成にとっての今や、唯一の妨害者はロシアである、
と言う。

◯二十一世紀前半の目標は、マッキンダー地政学の究極目標たる、
世界島のハートランド、要するにロシアの占領の完遂である、と。

◯イルミナティの世界権力中枢エリートは、このことを認識している。

◯しかし、ここに、もう一つの重要問題がある。

◯アルバート・パイクの一八七一年八月十五日付け、マッチーニあての書簡の中に、

◯世界人間牧場完成のための三つの世界大戦、その最後としての第三次世界大戦。

◯ここで、シオニストとイスラムの全面戦争が第三次世界大戦の開幕である、
と述べられてある。 

◯にも拘わらず、イルミナティは「イスラム処分」のところで、手こずっている。
又は、誤算が生じている。
又は、イスラムは、イルミナティの計算をはるかに超えて、
強力に抵抗するのである。

◯ここではこの問題は省略するが、九月二十六日の日本義塾公開講義では、
ある程度説明することができるであろう。

(了)

 




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