平成二十年(二〇〇八年)九月十二日(金)
(第二千五百四十三回)
◯松下村塾で吉田松陰が教えた時間はとても短い。
◯明治以降現在まで、無数の言説が、この松下村塾について述べられて居る。
◯しかし、それらの言説のすべては、何の価値もないゴミである。又は悪質な
デマ、ニセ情報である。
◯例外はある。
◯殆ど唯一の例外は、日本で唯一人のまともな、本物の歴史家、の名に値する
鹿島昇さんである。
◯鹿島昇さんには、ここで、三冊の著作がある。即ち、
(1)「日本侵略興亡史」(新国民社、絶版)
(2)「裏切られた三人の天皇」(第三版、新国民出版社 平成十九年八月刊)
(3)「明治天皇の生贄」(新国民社、絶版)
コピー本は、日本義塾出版部で取扱中、
一冊 四千円 プラス 送料
◯鹿島さんは、これらの著作の中で、吉田松陰についてもかなり詳しく述べて居る。
◯しかし、ここでの鹿島説の核心は、
「南朝復興についての、長州、水戸両藩の密約」であり、
◯つまり「南朝革命」の秘密盟約である。
◯当然のことながら、これまでのすべての松下村塾論はこの核心に触れない。
◯この南朝革命の盟約を理解すれば、松陰が松下村塾での塾生教育の主要なテキスト
として、
「孟子」を使ったことの深い意味が、白日のもとにさらけ出されて来るであろう。
◯しかし、ここでは、この「孟子」問題の説明は省略する。
(了)
《注》
◎鹿島昇著「裏切られた三人の天皇」は、平成十九年八月、新国民出版社が、第三版を
復刊したので在庫がある。
その入手方法は、
(1)全国書店から東販を通じて配本される。
(2)通信販売は、日本義塾出版部が取扱中。
(3)東京神田の神保町、書泉グランデ四階に常備。
◎「明治天皇の生贄」は絶版、在庫がないので、希望者にはコピー本配布中。
申し込みは日本義塾出版部へ
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