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ニューヨーク在住のイスラエル人ファッション・デザイナーが、

「ユダヤ人はオバマに反対である」
「誰がオバマを殺したか?」

と大書されたTシャツを売り出し中である(テックス・マーズ)と。
このことの意味。

公開日時:2008年08月11日 22時44分
更新日時:2009年02月10日 20時53分

平成二十年(二〇〇八年)八月十一日(月)
(第二千五百十一回)

◯テックス・マーズの「パワー・オブ・プロフェシー」二〇〇八年八月号。

◯この記事は、

WHO KILLED OBAMA? (誰がオバマを殺したか?)

と題されて居る。

◯この、ギョッ! とするようなことばは、アメリカのいはゆる白人至上主義者の
グループのせりふではない。

◯それは、ニューヨーク在住のイスラエル人ファッション・デザイナー、
ドロン・ブラウンシュタイン Doron Braunshtein が製作販売中のTシャツに
大きな字で印刷されて居る英語である。

◯ドロン・ブラウンシュタインは、二種類のシャツを売り出して居り、もう一枚は、
「ユダヤ人はオバマに反対して居る」だと言う。

◯ 「ユダヤ人は、オバマに反対して居る」
「誰がオバマを殺したか?」

◯と、二つのスローガンが並べられるとすると、これは、アメリカのユダヤ人の明確な
メッセージ、の役割を果すであろう。

◯アメリカ在住のユダヤ人の大多数は、来るべき大統領選挙に於て、マケインに投票する、
との調査があると言う。

◯これは何を意味するのか?

◯ユダヤ人は、
オバマが、ひょっとしたら「イスラエル第一主義」の路線を逸脱するのではないか、
と疑っていると。

◯マケインが、「イスラエル第一主義」であることは、保証ズミである、とされる。

◯と言うわけで、テックスマーズは、
オバマが、米国大統領に選出された場合、J・F・ケネディのように暗殺されるのでは
ないか、と警告するわけである。

◯テックス・マーズのこの記事には、根拠があるのだろうか?

◯テックス・マーズのこの見方は、大いに見当が狂っている。

◯しかし、ここには明確な実体が存在する。

◯W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊)と、
そのあとに発表されたタープレイの論説によると、

◯オバマは、ブレジンスキーの傀儡である。
ブレジンスキーは、ブッシュ・ネオコン政権によるイスラエル第一主義的路線から、
ロシアの解体と弱体化に主要戦略方向を移行させようとする、ロンドン筋の意向を
代表する、と。

◯ブレジンスキーはユダヤ人であるが、イスラエル第一主義ではない、と。

◯彼は、イスラエルではなくて、イスラエルをもコマの一つとして利用するイルミナティ
(三百人委員会)の奥の院に直結する戦略家である。

◯イスラエル第一主義者は、イラク戦争の泥沼にアメリカを引きずり込んだのみでない。

◯彼らは、アメリカをイランに対する戦争に駆り立てようとして居る。

◯ロンドンの意向を代弁するブレジンスキーは、この方向に反対である、と。

◯在米ユダヤ人の大多数が、オバマに反対する方向に組織されて居るのみならず、
米国内で、オバマの「暗殺」を是認する空気が、今、公然と、ユダヤ人社会に
出現したことの意味を、このように解すべきであろう。

(了)


【参照】

WHO KILLED OBAMA?

jews_against_obama_tshirt who_killed_obama

 




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