平成二十年(二〇〇八年)八月十一日(月)
(第二千五百十一回)
◯テックス・マーズの「パワー・オブ・プロフェシー」二〇〇八年八月号。
◯この記事は、
WHO KILLED OBAMA? (誰がオバマを殺したか?)
と題されて居る。
◯この、ギョッ! とするようなことばは、アメリカのいはゆる白人至上主義者の
グループのせりふではない。
◯それは、ニューヨーク在住のイスラエル人ファッション・デザイナー、
ドロン・ブラウンシュタイン Doron Braunshtein が製作販売中のTシャツに
大きな字で印刷されて居る英語である。
◯ドロン・ブラウンシュタインは、二種類のシャツを売り出して居り、もう一枚は、
「ユダヤ人はオバマに反対して居る」だと言う。
◯ 「ユダヤ人は、オバマに反対して居る」
「誰がオバマを殺したか?」
◯と、二つのスローガンが並べられるとすると、これは、アメリカのユダヤ人の明確な
メッセージ、の役割を果すであろう。
◯アメリカ在住のユダヤ人の大多数は、来るべき大統領選挙に於て、マケインに投票する、
との調査があると言う。
◯これは何を意味するのか?
◯ユダヤ人は、
オバマが、ひょっとしたら「イスラエル第一主義」の路線を逸脱するのではないか、
と疑っていると。
◯マケインが、「イスラエル第一主義」であることは、保証ズミである、とされる。
◯と言うわけで、テックスマーズは、
オバマが、米国大統領に選出された場合、J・F・ケネディのように暗殺されるのでは
ないか、と警告するわけである。
◯テックス・マーズのこの記事には、根拠があるのだろうか?
◯テックス・マーズのこの見方は、大いに見当が狂っている。
◯しかし、ここには明確な実体が存在する。
◯W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダン・クーデター」(二〇〇八年六月刊)と、
そのあとに発表されたタープレイの論説によると、
◯オバマは、ブレジンスキーの傀儡である。
ブレジンスキーは、ブッシュ・ネオコン政権によるイスラエル第一主義的路線から、
ロシアの解体と弱体化に主要戦略方向を移行させようとする、ロンドン筋の意向を
代表する、と。
◯ブレジンスキーはユダヤ人であるが、イスラエル第一主義ではない、と。
◯彼は、イスラエルではなくて、イスラエルをもコマの一つとして利用するイルミナティ
(三百人委員会)の奥の院に直結する戦略家である。
◯イスラエル第一主義者は、イラク戦争の泥沼にアメリカを引きずり込んだのみでない。
◯彼らは、アメリカをイランに対する戦争に駆り立てようとして居る。
◯ロンドンの意向を代弁するブレジンスキーは、この方向に反対である、と。
◯在米ユダヤ人の大多数が、オバマに反対する方向に組織されて居るのみならず、
米国内で、オバマの「暗殺」を是認する空気が、今、公然と、ユダヤ人社会に
出現したことの意味を、このように解すべきであろう。
(了)
【参照】
◎WHO KILLED OBAMA?
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