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「反ロスチャイルド同盟」の設立当初の、この組織に対する、小紙(週刊日本新聞)の肯定的好意的評価を撤回しなければならない理由。

公開日時:2008年08月03日 00時06分
更新日時:2009年02月10日 20時37分

平成二十年(二〇〇八年)八月二日(土)
(第二千五百二回)

◯正確には、記憶していないが、一、二年前、インターネット上に、

◯「反ロスチャイルド同盟」設立の呼びかけのようなものが公開された。

◯筆者は、それについて、「週刊日本新聞」及び、「時事寸評」に於て、
 好意的肯定的に評価する文章を公表したが、今、その出典と日付けを
 調べて明示する余裕がない。(『時事寸評』平成十九年四月五日付等)

◯しかし、それ以後、そしてとりわけ最近のこの「反ロスチャイルド同盟」
 の状況を見て行くと、

◯この組織に対する筆者(太田)の最初の見方を撤回して、改めて、
 現時点に於ける批判的評価を下して置くことが必要と考えられる。

◯以下に、筆者の批判的評価の要点を列記する。

 (1)最近の「反ロスチャイルド同盟」の見解によると、
    「反ロスチャイルド同盟」と言う看板を下して、国際金融問題
    についての「シンクタンク」のようなものに移行したい、とある。

 (2)何故そんなことが必要なのか。
    それが本音であるとしたら、最初からそのような看板をかければよい。

 (3)しかし、多分、そんな看板では集まる人はあまりいない、
    又は、全く居ないのではなかろうか。

 (4)最初に「反ロスチャイルド同盟」と言う看板をかけたので、多くの
    人々が何かを期待して、多くの人々がそれに注目したのであろう。

 (5)何を期待したかと言うと。
    
    〈イ〉ロスチャイルドに対する痛烈な告発と批判。
    〈ロ〉ロスチャイルドを中核とするイルミナティサタニスト世界権力
       との戦いへと前進する。

    と言ったところではなかろうか。

 (6)しかし「反ロスチャイルド同盟」を始めた人は、
    ロスチャイルド=イルミナティとの対決、などする気が始めから
    なかった、と言うことか。

 (7)この人の本心は、
    簡単に言えば、一切の「革命」に、断乎として反対するところの
    「改良主義」である、と推定出来るであろう。

 (8)これでは、筆者(太田)の著述、翻訳などによって日本の思想界に形成
    されようとした、ロスチャイルド=イルミナティに対する批判と対決の
    気運を、この種の人々は、改良主義的イデオロギーの強化のために利用
    した、と成ってしまうであろう。

◯と言うわけで、
 筆者は今、「反ロスチャイルド同盟」の設立当初に与えた肯定的評価を撤回する
 ことを、公式に表明せざるを得ない。

◯しかし、こんな手口は、
 普通は「ペテン!!」と呼ばれるのではなかろうか。

◯この件については、必要であれば、なお引きつづき検証を加える。

 (了)

 




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