平成二十年(二〇〇八年)七月十九日(土) (第二千四百八十七回)
◯二〇〇八年七月六日(日曜)の、アイクの英国下院補欠選挙(イングランド 北端、ホーデン・ハルテンプライス)での三時間の選挙演説。
◯これは、世界史的意味を有する大事件である、と「時事寸評」子は直観した。
◯アイク本人も、そのように感じたのではなかろうか。
◯どのような意味で、それは、「世界史的事件」であるか、または、 世界史的事件の少なくとも兆し、少なくともその端初、と見なし得るのか。
◯アイクはこの選挙演説に、 「ビッグピクチャー」と言う表題をつけた。
◯「ビッグピクチャー」とは何のことか。
◯それは、世界情勢の全体像を開示する絵、 のことである。
◯五分や十分、或いは三十分でそれを語ることは出来ない。 ◯普通の選挙民相手の「選挙演説」は、五分か十分で、小さな小さなことを 語るものである。
◯それ以上の演説をしても「選挙民」は、聞きはしない。
◯アイクは、三時間かけて、四百人の聴衆の前で、グローバルコンスピラシー の全体像について、大熱弁を振った。
◯いかなる「選挙集会での演説」でも、そんなことは絶対に起こり得ない。
◯しかし、七月六日、それは実際に生じたのである。
◯アイクはそこで、 「今や私は、孤立しては居ない!!」
◯と述べた。
◯それは本当だ。
◯四百人の大集会の聴衆のみでない。
◯この集会とアイクの演説のビデオが、間もなくグーグルビデオコーナーに 公開されると、
◯忽ちそれは全世界へ、 視聴率は、ヒトケタ(一位から九位まで)。
◯七月十日の投票日が過ぎれば、既にこの「選挙」そのものは 「過去」のものである。
◯しかし、七月十一日以降も、しばらくの間、グーグルのビデオコーナーでは、 以前として、世界でヒトケタの視聴率であったと言う。
◯英国でそれがヒトケタの上位、時に、一位!! であったのみでない。
◯アイクのビッグピクチャーを描く大演説は、全世界で、尨大な数の人々の 関心を惹き付けたのである。
◯現代世界で、こんな力を有する思想家、ジャーナリスト、政治家、学者、 知識人……などは、アイク一人である。 アイク以外で、唯の一人も存在しない。
◯しかし、日本ではどうか。
◯日本で、アイクの英語の演説をグーグルで、又は、アイクのウエブサイトで 視聴してまるごと完全に理解した人は、ゼロではなかろうか。 完全にゼロと言い切ることも出来ないかも知れないが。
◯我々は今、七月六日のアイク講演の文字化した英語テキストをもとに、 少しずつ、日本語版を作り、それを順次、我々のアイク日本版ウエブサイト davidicke.jp に公開し始めている。
◯それを完成させるためには、かなりの時間が、かかりそうであるが、
◯彼は、英国人であり、この演説は、そしてイングランド北端の一選挙区の補欠選挙 の集会でなされたものであるが、
◯アイクのテーマは、全世界、全地球であり、敢えて言へば 全宇宙的である。
◯そう、確かに我々はひとつの世界史的事件が生じ、そしてそれが展開してゆく ありさまを、目撃しつつあるのだ。
(了)
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