平成二十年(二〇〇八年)七月五日(土) (第二千四百七十三回)
◯英国、シティ・オブ・ロンドンが操作するマスコミ艦隊の旗艦、と見なされる 「フィナンシャル・タイムズ」の最近号は、
◯日本の行方は、不明である、と述べたと言う(産経新聞、平成20年7月5日号)。
◯行方不明の国家、日本、と。
◯この評価は、意味深長であるだろう。
◯現在、日本の国家権力エリート階級、日本の国家指導層、国家的知識層、政界、 官僚、自衛隊、警察、裁判所、財界、マスコミ、学界、宗教界などの指導者たち。
◯こうした人々は、 日本の行方。 日本の方向性。 日本はどこへ向かってすすむのか。
◯それが分らなく成って居る。
◯このことは、いはゆる「左翼」についても、「右翼」についても 「保守」「革新」についても、変わらない。
◯日本人のこの混迷ぶりを実証する集中的表現は、現在、進行中の 米国大統領選挙についての日本人の見方、その評価、
◯そこに示されて居る。
◯つまり、今、日本人は、 権力エリートのみならず、種々さまざまな陣営、階級のすべてが、
◯米国大統領選挙の展望について、焦点を定めることが出来ない。
◯例の日高義樹は、 マケインの圧勝だ!! と、しきりにわめきたてている。
◯しかし、ブッシュ八年間の惨澹たるありさまから見て、 一体マケイン政権とは何なのか。
◯焦点は全く定まらない。
◯と言って、「オバマ大統領」にも、日本人の大多数にリアリティーが 感じられないのである。
◯W・G・タープレイの 「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月)は、
◯現在、普遍的帝国を自称する米英陣営に敵対する大同盟は、 SCO(上海協力機構)である、と述べる(百十八頁)。
◯ブッシュ政権は、 ロシアを中共にけしかける、ロシアを中共とケンカさせる、 その路線を追及したが、失敗したと、タープレイは言う(百十九頁)。
◯イルミナティ三百人委員会は、 今、ブレジンスキー/オバマ政権を作ろうとして居る、と。
◯イルミナティ三百人委員会が、ブレジンスキー/オバマ政権にやらせよう とする路線は、
◯中共をロシアにけしかけ、中共をロシアとケンカさせる、 そのことによって、SCO(上海協力機構)を解体させる、つもりである、 とタープレイは述べる。
◯この見方は、正しいだろう。
◯イルミナティ三百人委員会の戦略家は、少なくとも百手くらい先を読む、
◯日本の権力エリートは、幕末以降、一手も先を読めない。
◯今の日本人は、先を読むことなどハナから放棄している。
◯つまり、一手、先を読むことですら今の日本人エリート階級、知識層には、 程度が高すぎる!! のである。
◯そもそも、食糧自給率三十九%と自称しているが、その実質はずっと低い、
◯そして今、世界的な食糧危機がイルミナティによって演出されている。
◯石油がなければ、 日本の農業が養える人口は、数百万人であろうと、まともな専門家は言う。
◯しかし、日本の権力エリート階級としては、 そんなことは毛ほども意識にない。
◯三百人委員会の戦略家ブレジンスキーは、オバマを民主党米国大統領候補と することに成功した。
◯次に、ブレジンスキーと言うよりは、三百人委員会は、マケインに対する 妨害工作を展開して、予定通り、オバマ政権を作るであろう。
◯そして、このオバマを使って、ブレジンスキー(三百人委員会)は、 きわめてドラスティックな演出を準備している、と。
◯今、ただちに憂国の日本人有志は、 W・G・タープレイの「オバマ―ポストモダンクーデター」を、真剣に検証する 作業にとりかからなければならない!!
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