Home » 太田龍の時事寸評 » 第二千四百七十二回


米軍統合参謀本部議長がイスラエルの対イラン武力攻撃を支持しない、と公然、警告したことの意味は何か。

公開日時:2008年07月05日 00時12分
更新日時:2008年07月06日 23時05分

平成二十年(二〇〇八年)七月四日(金)
(第二千四百七十二回)

◯最近の新聞報道(産経新聞、2008年7月4日号)によると、

◯マレン米軍統合参謀本部議長は、イスラエル政府に対して、

◯米軍は、イスラエル軍のイランに対する武力攻撃を支持しない、
 と、明確なかたちで警告したと言う。

◯我々は、ここで、「オバマ―ポストモダンクーデター」(二〇〇八年六月刊、
 未邦訳)の著者W・G・タープレイの発言を参照しなければならない。

◯タープレイは、六月初旬、米国民主党大統領候補決定の予備選挙に於て、
 オバマがヒラリー・クリントンに勝利した。

◯その時点で、米国政府権力中枢は、
 オバマ/ブレジンスキー陣営に移行した、と述べて居る。

◯ブレジンスキー/オバマ陣営は、
 「プリンシパル委員会」を通じて、既に、米国の軍事外交政策を決定し、
 遂行し始めた、と。

◯この「プリンシパル委員会」のメンバーは、

 (1)米国防長官(ゲーツ)
 (2)米国務長官(ライス)
 (3)米大統領国家安全保障担当補佐官(ハドリー)
 (4)米軍統合参謀本部議長(マレン)
 (5)米諜報機関長官(マッコーネル)

◯以上の五名である。

◯つまり、ここには、ブッシュ大統領、チェイニー副大統領は、
 座るべき椅子がないわけである。

◯そして、この五人の「プリンシパル委員会」の上は、
 ブレジンスキーとナイ(もと国務省高官)と、この二人であると。
 つまり、ナイは、ブレジンスキー/オバマ政権で外交安保問題で重要な
 役割を果すべく予定されて居るのであろう。

◯ブレジンスキーの上は、
 ロンドンであり、要するに三百人委員会、であるだろう。

◯イルミナティ世界権力の中枢は、イスラエル/ネオコン一派が、
 イランに対する新しい戦争を始めることを許さない、と。

◯イルミナティ世界権力=三百人委員会の主たる戦略は、

◯「ロシアに対する戦争」の本格化である。

◯そして彼らの「ロシアに対する戦争」の主力戦線は、

◯中共とロシアの分断であり、中共をロシアと戦争させることであると。

◯つまり、その方向へと、中共を誘導することであると。

◯ブッシュ/チェイニー/ネオコン一味は、既に、
 米軍に対する指揮権を奪われたと。

◯マレン米総合参謀本部議長の前出、イスラエルに対する警告は、
 そのことを意味して居ると、みなければならない。

 (了)

 




Write a comment

  • Required fields are marked with *.

If you have trouble reading the code, click on the code itself to generate a new random code.
 

Home » 太田龍の時事寸評 » 第二千四百七十二回