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我々が今進藤義晴先生に学びその思想を実行するに際して、
「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」と言う警告を自戒すべきこと。

公開日時:2008年06月23日 23時22分
更新日時:2008年06月24日 20時44分

平成二十年(二〇〇八年)六月二十三日(月)
(第二千四百六十一回)

◯日本義塾、七月二十七日(金)の公開講義は、既報の通り
 進藤先生についての解説である。

◯進藤義晴先生のやうな大きな人物について考えるときには、
 我々は、

◯ 「蟹は、甲羅に似せて穴を掘る」
 と言う日本で古くから流通して居ることわざを改めて想起する
 必要があるだろう。 

◯つまり、今の日本人は、進藤義晴先生のやうな、現代日本の常識的
 体制的枠組を、はるかに乗り越えてしまった大人物であっても、

◯当然のことながら、
 自分の甲羅に合せて、自分の水準に引きずり下して進藤先生を評価
 するわけである。

◯筆者は、今、
 「日本の神々は二度殺された(仮題)、上巻」
 (平成十八年十月十四日~平成十九年五月五日執筆)
 を、未完成ではあるけれど研究資料用コピー版として出版した。

◯その第二章に、
 明治十年、西南戦争によって、文明開化の政治路線に反対する勢力が
 一掃されたあと、
 
 明治十二年、東京、新富座で、河竹黙阿弥の新作「人間万事金の世の中」
 と言う芝居が大当たりしたことが述べられて居る。

◯つまり、それが西南戦争によって西郷派が、一掃されたあとの
 「時代精神」と成った、と言うわけである。

◯しかし、一体、ここで河竹黙阿弥の取り上げた「金」とは何のことか、

◯それは何を意味したのか。

◯ここでは、この問題を詳しく説明しないことにする。

◯「人間万事金の世の中」。

◯この風潮は、現代の日本では、
 完全に、日本の社会を呑み込んでしまっている。

◯進藤先生は、この「人間万事金の世の中」と言う風潮、思潮の外に、
 位置する。

◯にも拘わらず、「金の世の中」と言ふ思潮の方は、進藤先生を
 放っては置かないであろう。

◯つまり、そうした思潮に毒された人々の中の誰彼が、

◯自分たちの私利私欲の金もうけのために、
 進藤先生の冷えとり健康法を利用出来るものなら利用したい。

◯つまり、悪用したい、
 として行動することは、あり得るであろう。

◯こんな行動は、進藤先生の考え方の否定であり、その逆方向であり、
 進藤先生の思想と理論の根本的破壊であることは、自明である。

◯つまり、ここには、進藤先生が、言はれる「悪霊」が活動している
 のである。

◯だからこそ、我々は、

  「神霊医療」
  「スサノオ文書」
  「宇宙の根本原理―波動」
  「星あかり」

◯のやうな、高い水準の文献によって、進藤先生の思想の真髄を真剣に
 学ばなければならないのである。

◯「進藤冷えとり」を、
 安直な「ハウツゥーモノ」の水準に引きずり下すようなことは、
 決してしてはならないのである。

 (了)

 




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