Home » 太田龍の時事寸評 » 第二千四百五十四回


六月十一日、米国下院は、ブッシュを弾劾する(日本人のレベルでは)激烈なクシニッチ決議案を圧倒的多数で可決した。

そして、日本のマスコミは、この歴史的大事件を、今日に至るまで全く報道しないと言う、この奇怪な事実。

公開日時:2008年06月16日 22時21分
更新日時:2008年06月20日 03時12分

平成二十年(二〇〇八年)六月十六日(月)
(第二千四百五十四回)

◯六月十六日午前、我々の読者有志から、
 「六月十一日米国下院がブッシュ弾劾決議案を可決」と言う記事=eメール
 が送られて来た。

◯ 「先日歴史的大事件があり、今後世界の政変が巻き起こっていくことで
  しょう。勿論ブッシュ政権に荷担した日本政界も大変動の嵐に見舞わさ
  れるでしょう。」

◯六月十一日米国下院は、251対156、百票近い大差でブッシュ訴追を
 求めるクシニッチ弾劾決議案を可決。……
 と言ふ。

◯この記事は、今日(20.6.16) 午後、全文を週刊日本新聞のホームページに
 転載した。

◯ 「このように重大なニュースを報道しない日本のマスメディア……そして
  これまで長期にわたりブッシュ犯罪政権を支えてきた日本の小泉・安倍・
  福田内閣と自民党・公明党の責任が問われます」と。

◯当「時事寸評」子は、この一件について、前出の記事によって始めて知った。

◯日本のマスコミは、一切、それを報道しなかったので、
 筆者も気付かなかったのである。

◯日本のマスコミがまさか、
 何日間もこのような重大ニュースを日本国民から隠蔽する。

◯とは、奇々怪々である。

◯まず、そのことが問題とされねばならないだろう。

◯当「時事寸評」子の解釈は以下の如くである。

 (1)外務省はもちろん、即座にその情報をキャッチした。

 (2)しかし外務省にとって、そんなことはあり得ない!!

 (3)そんなことはあってはならない!!

 (4)何かの間違いだろう!!

 (5)ともかく、しばらく様子を見よう!!

 (6)情報収集だ!!

◯と言うわけである。

◯「防衛省」も、同じようなものであろう。

◯マスコミは、情報源の外務省、防衛省がそんな具合なので、

◯同じく、あり得ない!!
     何かの間違いではないか!!
     ともかく様子待ちだ!!
     情報収集だ!!
 と。

◯と言うわけで、日本のマスコミは、一斉に、
 この件については、沈黙と黙殺。

◯と成るわけである。

◯日本の政府中枢は、
 外務省、防衛省からの情報待ち!! であろう。

◯しかし、この件についての責任者は外務省である。

◯日本の外務省の担当者、そして首脳部としては、
 六月十一日、圧倒的多数で米下院が可決したクシニッチ下院議員が提出した
 決議案の内容は、

◯今の日本人、とりわけ日本の「権力エリート」から見れば、

◯これは日本の水準では、超々極左、超々過激派、

◯の文章に間違いない。

◯と成るであろう。

◯そんな超過激的思想(日本人の今の常識では)で書かれた決議案が、
 米国下院で圧倒的多数で可決されたなど、

◯絶対にあり得ない!!

◯と言うしかない。

◯従って、

◯日本の外務省としては、

◯それが、悪夢、ウソ、間違いでないとすれば、

◯唯、呆然としてしまう。

◯しかし、W・G・タープレイの新著「オバマ―ポストモダン・クーデター」に
 ついての筆者の記事を読んでいる当「時事寸評」の熱心な読者は、

◯すぐに気付くであろう。

◯これは、ブレジンスキー/オバマのクーデターの成功の、一つの現象である、
 と言うことに。

◯ここでは、これで止めることにして、

◯明日以降、論評を続けることにする。

 (了)

 




Write a comment

  • Required fields are marked with *.

If you have trouble reading the code, click on the code itself to generate a new random code.
 

Home » 太田龍の時事寸評 » 第二千四百五十四回