平成二十年(二〇〇八年)六月十五日(日) (第二千四百五十三回)
◯W・G・タープレイ曰く。
◯オバマ現象を理解するためには、 「ファシズム」を理解しなければならない、と。
◯タープレイは、
International Fascism: Theories, Causes and the New Consensus by Mosse, Royer Griffin 1998. Arnold, London
◯この本を主として引用する。
◯ファシズムは、次の如く定義される。
(1)ファシズムの最初は、第一次世界大戦後、ムッソリーニに率いられ たイタリーのファシズム運動である。
(2)ファシズムは、支配階級が逃げ場のない、絶望的な危機に追ひ詰め られた時にのみ、登場する。
(3)そのような情勢下で、金融銀行寡頭権力国家体制は、左翼的外被を 着けた、草の根からの急進的大衆運動を動員する。
(4)そのために、彼らは、カリスマ的指導者を見付けなければならない。
(5)そして、このカリスマ的指導者は、若くなければならない。
(6)この若きカリスマ的指導者は、大衆を魅了する雄弁家でなければ ならない。 (7)このカリスマ的指導者は、 疎外に対する戦争 War on alienation を宣戦布告する。 (8)疎外と、疎外を生み出す、すべてのものに対する挑戦とその克服を。
(9)彼は、団結と希望。一体性の回復を約束する。
(10)ファシズムは、疎外され分断された大衆を強大な大衆運動に結集 する。
(11)議会と党派政治システムは、破産を宣告され、従って、 消滅させられる。
(12)ファシストのカリスマ化された指導者は、大衆に犠牲と献身を要求 する。
(13)ファシスト運動に必要な莫大な活動資金は、秘密のうちに、 国際金融寡頭権力によって、供給される。
◯と言った具合である。
◯タープレイのこの説明は、もちろん、正しい。
◯我々は今こそ、 アントニー・サットンの三部作、
◯「ウォール街とヒットラーの抬頭」
◯「ウォール街とF・D・ルーズベルト」
◯「ウォール街とボルシェビキ革命」
◯この三冊(いずれも未邦訳)を十分に消化しなければならないだろう。
◯日本を含め、全世界にファシズム運動についての文献は、おびただしく 出版されて居る。
◯しかし、ムッソリーニ、ヒットラーの背後にひそむウォール街、シティ・ オブ・ロンドンの姿を隠蔽するが故にこれらはすべて、ゴミ。 又は、イルミナティ陣営のデマ宣伝であるに過ぎない。
◯イタリーファシズムの活動範囲は、みじめに、限定されて居た。
◯ドイツファシズムの目標は、ロシア・スラブのドレイ化とヨーロッパ統一。
◯ヒトッラーは、決して米英世界帝国そのものに挑戦したことはない。
◯しかし、オバマを傀儡として利用するブレジンスキー、三極委員会の ファシスト化された米国(そして英国)の目標は、
◯ロシア・中国の全的破壊を通じての、世界人間牧場の完成、以下ではあり得ない、 のである。
(了)
【注】
◎ブレジンスキー(その背後の三百人委員会)のアジェンダの中には ロシアを解体、壊滅、占領する過程でイスラエルを犠牲にする戦略が、 含まれるであろう。
◎つまり、イスラエルをロシアの核ミサイル攻撃によってホロコースト してしまうオプションが予定されるのである。
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